教員免許取得のための必修科目

授業の目的

栄養とは、動物が生命の維持、成長、運動、繁殖、泌乳、産卵などの生命活動を営むために、外界から物質を取り入れて利用することである。動物栄養学実習では、飼料の栄養価を評価するために出納試験および一般成分分析を行う。さらに、腸管からのグルコース吸収の機序を理解するため、反転腸管実験を行なう。これらの実験により以下の３項目を理解する。
１．動物を用いた出納試験の基礎技術を理解する。
２．定量分析の原理と技術を理解する。
３．グルコース吸収の基本的機序を理解する。

教育内容

動物の栄養を理解するための重要な生命現象として「消化と吸収」を取り上げる。実際に動物に飼料を給与し排泄物を採取する出納試験を行う。飼料と排泄物に含まれる栄養素の含量を分析することにより、各栄養素の消化・吸収の程度を解析する。また、動物の腸管を用いた培養実験を行う。これらの実験により栄養素の消化と吸収のしくみを理解する。

教育方法

配布資料とパワーポイントを用いて実習全体の概要を解説する。続いて農場および実習室において実験を行う。実験中の待ち時間などを利用して実験内容を理解するための問題演習を行う。実習中に行った問題演習の解答については実習最終日に解説する。さらに、実習で得られた分析結果についても解説する。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

〇動物資源の開発・利用を発展させるための専門的技能、能力

授業内容(シラバス)

到達目標

（１）動物を用いた出納試験を行なうことができる。
（２）栄養素吸収の基本的機能を理解できる。
（３）一般成分分析の諸原理を理解し、分析を行うことができる。

評価方法

出席については学生便覧を参照のこと。
定期試験（50％）、レポート(50％）による総合評価とする。欠席は１回につき5点減点。
実習中に行った問題演習の解答については実習最終日に解説する。
さらに、実習で得られた分析結果についても解説する。

準備学習(予習・復習等)

【授業時間外に必要な学習の時間：15時間】
予習：実験を行う前に必ず実習書を熟読し、実験の流れを理解する。
復習：実習で得られたデータについて、実習書と参考書を参考に考察を行う。

その他注意事等

教材