英文名 | Bioorganic Chemistry | |
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科目概要 | 動物資源科学科2年前期 [木曜日2時限(週1コマ)]、2群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎向井 孝夫 | |
講義室 | 1061講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VZ201-LS10 |
動物生命科学を理解する第一歩として、生体を構成している重要な分子の名称や構造について、また様々な生命現象に関わる化学的変化を理解する。
生体を構成する主要な生体高分子であるタンパク質、糖質、脂質および核酸の基本構造と性質と機能との関連を説明する。
パワーポイントと配布資料を活用しながら講義形式ですすめる。
レポート課題については、模範解答をWebClassに提示する。また、特に理解度の低かった項目を中心に講義で解説を行う。
◎生命科学を理解し、豊かな教養と高い倫理観に基づく自立的な思考力と問題解決能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | ガイダンス | 生物を構成する細胞の構造や機能を学ぶ上での有機化合物を知ることの重要性の理解 | 向井 孝夫 |
2 | 生物有機化学の基礎 | 化学結合、酸と塩基、水素イオン濃度 | 向井 孝夫 |
3 | アミノ酸 | アミノ酸の構造、性質、立体化学,アミノ酸誘導体 | 向井 孝夫 |
4 | タンパク質の一次構造1 | ポリペプチドの多様性、タンパク質の進化 | 向井 孝夫 |
5 | タンパク質の一次構造2 | タンパク質の精製、一次構造の決定方法 | 向井 孝夫 |
6 | タンパク質の高次構造1 | 二次構造、三次構造、四次構造 | 向井 孝夫 |
7 | タンパク質の高次構造2 | タンパク質の高次構造と機能 | 向井 孝夫 |
8 | タンパク質の高次構造3 | タンパク質の安定性,分子シャペロン | 向井 孝夫 |
9 | アミノ酸とタンパク質科学のまとめ | 課題の解説 | 向井 孝夫 |
10 | 脂質と生体膜1 | 脂質の分類、脂肪酸の構造と諸性質、中性脂質、リン脂質、糖脂質、コレステロール | 向井 孝夫 |
11 | 脂質と生体膜2 | 脂質二分子膜 膜タンパク質 | 向井 孝夫 |
12 | 単糖と多糖 | 単糖・多糖の基本構造 | 向井 孝夫 |
13 | 複合糖質 | 複合糖質と多糖の構造と機能 | 向井 孝夫 |
14 | まとめ | これまでの講義を踏まえ生体内における生体高分子の重要性を総括 | 向井 孝夫 |
①化学結合、酸と塩基、水素イン濃度について説明できる。
②標準アミノ酸の名称を列挙し、諸性質を説明できる。
③タンパク質の構造と機能の関連を説明できる。
④脂質の構造および生体膜の構造について説明できる。
⑤糖質の基本構造を単糖から多糖まで述べることができる。
達成目標事項についてのレポート課題を課す。課題の提出と出欠確認により出欠状況を把握する。
成績評価は、平常点(10%)、レポート課題の提出内容(10%)と定期試験(80%)の結果から判断する。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:教科書を各自購入して、各回の授業内容に関連する箇所を読んでくること。わからない点があったら、講義時間終了後やメールを利用して、積極的に質問すること。
復習:毎回配布されるプリントを用いて不明の点があれば、まず調べる。なお不明な場合は、先生に積極的に質問する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | ヴォート基礎生化学 (第5版) | 田宮信雄 ほか訳 | 東京化学同人 |
参考書 | ストライヤー生化学 (第8版) | 村達郎他監訳 | 東京化学同人 |