英文名 | Teaching Method of Science Education Ⅳ | |
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科目概要 | 動物資源科学科3年後期 [木曜日1時限(週1コマ)]、教職課程科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎成田 修 (※) | |
講義室 | 112講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VZ601-TC36 |
科目 | 教職に関する科目(教育課程及び指導法に関する科目) |
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各科目に含めることが必要な事項 |
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当該科目における教育目標、育成を目指す資質・能力を理解し、学習指導要領に示された当該教科の学習内容について背景となる学問領域と関連させて理解を深めるとともに、様々な学習指導理論を踏まえて具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付ける。
学習指導要領に基づき、中学校の理科を想定した授業について学習指導案を作成する上で、アクティブラーニングに配慮した具体的な進め方、授業を展開する上での課題、学習の評価、安全指導と環境教育等について実践的に学ぶ。
パワーポイントとプリントを用いて講義形式で授業を進めるが、ものづくりやグループワークも適宜取り入れる。視聴覚的理解が必要な内容が多いので、AV機器を積極的に活用する。授業におけるフィードバックは、次回の授業で、課題の中の特徴的な見解や誤解についてコメントして行う。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 身近な物理現象 | 光や音の規則性や力の性質について学び、個別の学習内容について指導上の留意点について理解できる。 | 成田 修 |
2 | 身近な物質 | 物質の分類とその手法について学び、個別の学習内容について指導上の留意点について理解できる。 | 成田 修 |
3 | 電流 | 電流とその利用(光・熱・磁気作用)について学び、個別の学習内容について指導上の留意点について理解できる。 | 成田 修 |
4 | 運動とエネルギー | 様々な種類の運動を働く力やエネルギーと関連づけて学び、個別の学習内容について指導上の留意点について理解できる。 | 成田 修 |
5 | 理科授業の実際(1)、物理分野 | 物理分野の指導案・授業展開を学び、学習指導要領の目標及び主な内容並びに全体構造を理解できる。 | 成田 修 |
6 | 理科授業の実際(2)、地学分野 | 地学分野の指導案・授業展開を学び、当該教科と背景となる学問領域との関係を理解し、教材研究に活用できる。 | 成田 修 |
7 | 理科室の経営・薬品管理 | 理科室の経営・廃液の処理方法・危険薬品・劇物等について学び、当該教科の特性に応じた情報機器及び教材の効果的な活用方法を理解し、授業設計に活用できる。 | 成田 修 |
8 | 観察・実験の指導(1)、物理分野 | 指導内容に即した観察と実験の設定を学び、当該教科と背景となる学問領域との関係を理解し、教材研究に活用できる。 | 成田 修 |
9 | 観察・実験の指導(2)、地学分野 | 指導内容に即した観察と実験の設定を学び、当該教科の特性に応じた情報機器及び教材の効果的な活用方法を理解し、教材研究に活用できる。 | 成田 修 |
10 | 実験事故とその対策 | 実験事故の事例、事故防止、安全対策について学び、個別の学習内容について指導上の留意点を理解できる。 | 成田 修 |
11 | 学習指導案の検討 | 学習指導案(細案)を作成し、学習指導案の構成を理解し、具体的な授業を想定した授業設計をすることができる。 | 成田 修 |
12 | 理科の教育実習・研修 | 教育実習の意義やねらい、心構え等について学び、授業改善の視点を理解することができる。 | 成田 修 |
13 | 理科教員の資質 | 自分がイメージする望ましい教師像について書き表して意見交換することで、より具体的な展望を将来に向けてもつことができる。 | 成田 修 |
14 | 環境教育・エネルギー | 環境教育と防災教育について学び、発展的な学習内容について探究し、学習指導への位置づけを考察することができる。 | 成田 修 |
(1)学習指導要領における当該教科の目標及び主な内容並びに全体構造を理解している。
(2)個別の学習内容について指導上の留意点を理解している。
(3)当該教科の学習評価の考え方を理解している。
(4)当該教科と背景となる学問領域との関係を理解し、教材研究に活用することができる。
(5)発展的な学習内容について探究し、学習指導への位置付けを考察することができる。
(6)子供の認識や思考、学力などの実態を視野に入れた授業設計の重要性を理解している。
(7)当該教科の特性に応じた情報機器及び教材の効果的な使用法を理解し、授業設計に活用することができる。
(8)学習指導案の構成を理解し、具体的な授業を想定した授業設計と学習指導案を作成することができる。
(9)模擬授業の実際とその振り返りを通して、授業改善の視点を身に付けている。
(10)当該教科における実践研究の動向を知り、授業設計の向上に取り組むことができる。
・定期試験、レポート・出席状況・学習態度等を総合して評価する。
・定期試験70%、レポート・出席状況・学習態度等30%で評価を行う。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:教科指導に関する深い知識が必要である。授業前に、関連部分の理科の知識を整理しておくことである。
復習:各回の講義資料には理解を助けるための問題を掲載してある。授業中・授業後にそれらの問題を解き、理解を深めておくことである。
理科の教育は「科学の知識や技能」のみを教授することではない。常に「何のために教科を教えるのか」を自らに問いかけ、理科教育の方法を考えてほしい。
実務経験の授業への活用方法:中学校教員としての勤務経験を活かして、指導案作成や摸擬授業を通して実践的な指導力を身に付けさせる。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 若い先生のための理科教育概要(三訂版) | 畑中忠雄 | 東洋館出版社 |
教科書 | 中学校学習指導要領解説 理科編(最新版) | 文部科学省 | 文部科学省WEBサイトに公開 |
教科書 | 高等学校学習指導要領解説 理科編・理数編(最新版) | 文部科学省 | 文部科学省WEBサイトに公開 |
参考書 | 科学 今日は何の日 | 畑中忠雄 | 東洋館出版社 |