英文名 | Teaching Method of Science Education Ⅰ | |
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科目概要 | 動物資源科学科2年前期 [火曜日1時限(週1コマ)]、教職課程科目、選択、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎小川 隆 (※) | |
講義室 | 113講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VZ601-TC26 |
科目 | 各教科の指導法(中学及び高等学校 理科) |
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各科目に含めることが必要な事項 |
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施行規則に定める科目区分 |
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理科における教育目標、育成を目指す資質・能力を理解し、学習指導要領に示された理科(化学・生物分野)の学習内容について背景となる学問領域と関連させて理解を深めるとともに、様々な学習指導理論を踏まえて具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付ける。また、学習指導要領と理科教育の関係について理解を深め、21世紀を担う生徒がたくましく生きるために、理科教育に求められるものが何かを考える。
また、模擬授業の経験を活かし、教育実習の現場での効果的に機能する理科授業が構築・実践できるようになることを目指す。
理科教育法Ⅰにおいては、主に理科教育の基本に関する事柄について学ぶ。すなわち、学習指導要領の変遷等を中心に理科教育の基盤として目的・目標の歴史的推移、指導技術や思潮の変遷、学習形態や学習指導の方法などを学ぶ。
学習方法として、学習指導要領の理念を生かして、主に探究学習の手法とその実践のための具体的な知識・技術・方法等の実践的指導力を身につける。
講義と質疑応答によって進め、模擬授業の実践も行う。グループワークとグループ発表(全3回)を行う。次回の授業で課題中の特徴的な見解や誤解についてコメントする。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | オリエンテーション | 理科教育法Ⅰ及びⅡに関する概説 理科教育法の学習について考える。 | 小川 隆 |
2 | 理科の目標及び内容 | 学習指導要領における理科(化学・生物分野)の目標及び主な内容並びに全体構造。求められる理科教師の資質と教職の専門性について理解する。理科教育の必要性について、また、理科教育と環境教育について学ぶ。 | 小川 隆 |
3 | 理科教育の基盤 | 理科教育の歴史的考察をする。 ・理科教育の歩み(近代科学~現代科学) ・日本の理科教育の変遷 ・欧米の理科教育の変遷と日本の理科教育への影響 | 小川 隆 |
4 | 理科の指導方法と授業設計(1) | 個別の学習内容について指導上の留意点 特に、理科における観察・実験の意義等について学ぶ。 理科学習指導の実践例に学ぶ。 授業計画、準備の進め方、導入、発問の方法、板書についての基礎知識を学ぶ。理科模擬授業の実践準備と教材研究を行う。 | 小川 隆 |
5 | 理科の指導方法と授業設計(2) | 班で組み立てた理科模擬授業の実施と検証討議を行う。 (中学校理科化学分野・生物分野) | 小川 隆 |
6 | 理科の指導方法と授業設計(3) | 班で組み立てた理科模擬授業の実施と検証討議を行う。 (高等学校化学分野) | 小川 隆 |
7 | 理科の指導方法と授業設計(4) | 班で組み立てた理科模擬授業の実施と検証討議を行う。 (高等学校生物分野) | 小川 隆 |
8 | 理科の指導方法(1) | 課題の精選 探究の過程の重視 欧米における探究学習等の事例研究 | 小川 隆 |
9 | 理科の指導方法(2) | 探究授業例研究 ビデオ教材による授業の考察と討論を行う。 | 小川 隆 |
10 | 理科の授業設計(1) | 学習指導案の作成と授業展開を理解する ・理科の教育課程と年間指導計画 | 小川 隆 |
11 | 理科の授業設計(2) | ・観察(観測・フィールドワーク) ・実験(ドライラボ・演示)の指導と教材開発 | 小川 隆 |
12 | 理科の授業設計(3) | ・教材・教具、教育機器・情報機器の利用 ・理科の授業と安全指導 | 小川 隆 |
13 | 理科の授業計画(生物) | 学習指導案の作成と模擬授業の実践を行う。 (1)発表と指導・講評 (2)全体討論 | 小川 隆 |
14 | 理科における学習評価、教科経営 | 理科の評価の特徴や様々な評価方法を理解し理科の学習評 価ができるようにする。 施設・設備、教育課程の管理 理科実験室の管理と効率的 活用ができるようにする。 | 小川 隆 |
(1)学習指導要領における理科の目標及び主な内容並びに全体構造を理解している。
(2)個別の学習内容について指導上の留意点を理解している。
(3)理科と背景となる学問領域との関係を理解し、教材研究に活用することができる。
(4)子供の認識や思考、学力などの実態を視野に入れた授業設計の重要性を理解している。
(5)学習指導案の構成を理解し、具体的な授業を想定した授業設計と学習指導案を作成することができる。
(6)模擬授業の実施とその振り返りを通して、授業改善の視点を身に付けている。
(7)理科における実践研究の動向を知り、授業設計の向上に取り組むことができる。
(8)発展的な学習内容について探究し、学習指導への位置づけを考察することができる。
定期試験、レポート、出席状況、学習態度等を総合して評価する。
定期試験70%、レポート等提出物20%、授業態度等10%
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:関連分野の理科の知識を整理しておくこと。
復習:講義資料の問題を解き、理解を深めておくこと。
常に身近な自然現象に関心を持ち、探求心を忘れないこと。
実務経験の授業への活用方法:高校での36年間の教育経験を活かし、教材研究・授業展開・実験・フィールドワーク等の具体的な例を用いて講義する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 若い先生のための理科教育概要(三訂版) | 畑中忠雄 | 東洋館出版社 |
教科書 | 中学校学習指導要領解説 理科編(最新版) | 文部科学省 | 文部科学省WEBサイトに公開 |
教科書 | 高等学校学習指導要領解説 理科編・理数編(最新版) | 文部科学省 | 文部科学省WEBサイトに公開 |
参考書 | 科学 今日は何の日 | 畑中忠雄 | 東洋館出版社 |