英文名 | Educational Counseling and Career Guidance | |
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科目概要 | 動物資源科学科3年前期 [火曜日1時限(週1コマ)]、教職課程科目、必修、講義、2単位(30時間) 生物環境科学科3年前期 [火曜日1時限(週1コマ)]、教職課程科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎荒尾 貞一 | |
講義室 | 112講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VZ601-TC34 |
科目 | 教育の基礎的理解に関する科目等(道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目) |
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各科目に含めることが必要な事項 |
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教育相談は、幼児児童生徒が自己理解を深めたり好ましい人間関係を築いたりしながら、集団の中で適応的に生活する力を育み、個性の伸長や人格の成長を支援する教育活動である。幼児児童生徒の発達の状況に即しつつ、個々の心理的特質や教育的課題を適切に捉え、支援するために必要な基礎的知識(カウンセリングの意義、理論や技法に関する基礎的知識を含む)を身に付ける。
進路指導は、児童生徒が自ら、将来の進路を選択・計画し、その後の生活によりよく適応し、能力を伸長するように、教員が組織的・継続的に指導・援助する過程であり、長期的展望に立った人間形成を目指す教育活動である。それを包含するキャリア教育は、学校で学ぶことと社会との接続を意識し、一人一人の社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力を育むことを目的としている。進路指導・キャリア教育の視点に立った授業改善や体験活動、評価改善の推進やガイダンスとカウンセリングの充実、それに向けた学校内外の組織的体制に必要な知識や素養を身に付ける。
教育相談の目的と内容について基本的な知識を講じる。その上に立って教育相談における教師が留意すべき事柄とその理由を講じる。また、教育相談は教師一人だけが抱え込むべきものではないので、教師集団との連携の仕方と留意点、教育相談機関の種類と利用方法についての知識と実際を講ずる。
教育相談や進路指導では生徒理解が重要である。そこで、客観的理解と共感的理解、これら2つの統一としての実践的理解の概念と内容、方法を講ずる。
1980年代以来の新自由主義に基づく雇用政策に基づく労働法制の改訂のために、青少年だけではなく、中高年層も働くことの大きな困難に直面している。この歴史と問題点を講じる。そして進路指導の理論と方法について講じて、キャリアカウンセリングに必要な現代の進路選択と雇用状況の持つ諸問題に関する知識を講ずる。
要約を配布して講義形式を中心として教育する。
講義内容に沿って発問して受講者の意見とその根拠の説明を求めたり、レポート提出を要求したりする。
必要に応じて視聴覚教材を用いて、それに関するレポート提出を要求する。
レポート課題は次回講義の準備となるので、記述すべき項目と内容は講義レジュメとそれに基づいた口頭説明で明らかにされる。レポートを点検の上、コメントを付けて返却する。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 教育相談の意義と理論(1) | 学校における教育相談の意義と課題 教育相談の定義と目的、内容 教科書1のp.204~206を読了のこと | 荒尾 貞一 |
2 | 教育相談の意義と理論(2) | 学校における教育相談の意義と課題 ◎地域の医療・福祉・心理等の専門機関との連携の意義や必要性 ◎学校における教育相談と教師の留意点、教育相談機関との連携 教科書1のp.204~206を読了のこと | 荒尾 貞一 |
3 | 生徒理解の原理と方法(1) | 「生徒を理解する」とは何か、客観的理解と方法 ◎幼児、児童及び生徒の不適応や問題行動の意味並びに幼児、児童及び生徒の発するシグナルに気づき把握する方法 ◎教育相談に関わる心理学の基礎的な理論・概念、客観的理解の方法を講ずる。 教科書1のp.214~227の関連部分を読了のこと | 荒尾 貞一 |
4 | 生徒理解の原理と方法(2) | 学校教育における共感的理解とカウンセリングマインドの必要性 ◎教育相談に関わる心理学の基礎的な理論・概念 ◎客観的理解と共感的理解の統一としての実践的理解 | 荒尾 貞一 |
5 | 生徒理解の原理と方法(3) | 客観的理解と共感的理解の統一としての実践的理解の方法 ◎受容、傾聴、共感的理解等のカウンセリングの基礎的な姿勢や技法 ◎教科書のp.214~227の関連部分を読了のこと | 荒尾 貞一 |
6 | 教育相談の展開(1) | 教育実践とカウンセリング、教育相談の校内組織と職種、児童生徒の個別事情に応じた目標 ◎職種や校務分掌に応じて、幼児、児童及び生徒並びに保護者に対する教育相談を行う際の目標の立て方や進め方 | 荒尾 貞一 |
7 | 教育相談の展開(2) | 中・高校生の問題行動(いじめ、不登校、非行)、虐待被害者 ◎いじめ、不登校・不登園、虐待、非行等の課題に対する、幼児、児童及び生徒の発達段階や発達課題に応じた教育相談の進め方 | 荒尾 貞一 |
8 | 教育相談の展開(3) | 児童・生徒の個別事情に合わせた教育相談計画の作成の事例、教育相談計画と校内体制の整備 ◎教育相談の計画の作成や必要な校内体制の整備など、組織的な取組みの必要性 | 荒尾 貞一 |
9 | 教育相談の展開(4) | 教育相談を支える医療、福祉、心理等の分野の専門機関との連携の必要性と事例 ◎地域の医療・福祉・心理等の専門機関との連携の意義や必要性 | 荒尾 貞一 |
10 | 進路指導・キャリア教育の意義及び理論(1) | 進路指導の意義と目標、キャリアとは何か、キャリア教育とは何か ◎教育課程における進路指導・キャリア教育の位置付け | 荒尾 貞一 |
11 | 進路指導・キャリア教育の意義及び理論(2) | 人生選択と進路指導、進路指導の諸理論 ◎学校の教育活動全体を通じたキャリア教育の視点と指導の在り方 ◎進路指導・キャリア教育における組織的な指導体制及び家庭や関係諸機関との連携の在り方 | 荒尾 貞一 |
12 | ガイダンスとしての進路指導(1) | 職業体験活動とキャリア教育、受験体制と進路指導・進路選択、現代の雇用状況と雇用政策 ◎職業に関する体験活動を核とし、キャリア教育の視点を持ったカリキュラム・マネジメントの意義 ◎現代の雇用状況と雇用政策の中での進路指導・進路選択 | 荒尾 貞一 |
13 | ガイダンスとしての進路指導(2) | ◎職業観・労働観と進路指導カリキュラムマネジメント、進路選択のための知識と能力、青年期から成人期にかけて働くことを通じて形成される力 ◎主に全体指導を行うガイダンスの機能を生かした進路指導・キャリア教育の意義や留意点 | 荒尾 貞一 |
14 | カウンセリングとしての進路指導 | 受験体制と自己評価、進路指導、進路選択のゆがみ、進路指導ポートフォリオの活用、キャリアカウンセリングと進路情報提供 ◎生涯を通じたキャリア形成の視点に立った自己評価の意義を理解し、ポートフォリオの活用の在り方 ◎キャリア・カウンセリングの基礎的な考え方と実践方法 | 荒尾 貞一 |
(1)学校における教育相談の意義と課題を理解できる。
(2)教育相談に関わる心理学の基礎的な理論・概念を理解できる。
(3)幼児、児童及び生徒の不適応や問題行動の意味並びに幼児、児童及び生徒の発するシグナルに気づき把握する方法を理解できる。
(4)学校教育におけるカウンセリングマインドの必要性を理解できる。
(5)受容、傾聴、共感的理解等のカウンセリングの基礎的な姿勢や技法を理解できる。
(6)職種や校務分掌に応じて、幼児、児童及び生徒並びに保護者に対する教育相談を行う際の目標の立て方や進め方を例示することができる。
(7)いじめ、不登校・不登園、虐待、非行等の課題に対する、幼児、児童及び生徒の発達段階や発達課題に応じた教育相談の進め方を理解できる。
(8)教育相談の計画の作成や必要な校内体制の整備など、組織的な取組みの必要性を理解できる。
(9)地域の医療・福祉・心理等の専門機関との連携の意義や必要性を理解できる。
(10)教育課程における進路指導・キャリア教育の位置付けを理解できる。
(11)学校の教育活動全体を通じたキャリア教育の視点と指導の在り方を例示することができる。
(12)進路指導・キャリア教育における組織的な指導体制及び家庭や関係諸機関との連携の在り方を理解できる。
(13)職業に関する体験活動を核とし、キャリア教育の視点を持ったカリキュラム・マネジメントの意義を理解できる。
(14)主に全体指導を行うガイダンスの機能を生かした進路指導・キャリア教育の意義や留意点を理解できる。
(15)生涯を通じたキャリア形成の視点に立った自己評価の意義を理解し、ポートフォリオの活用の在り方を例示することができる。
(16)キャリア・カウンセリングの基礎的な考え方と実践方法を説明することができる。
レポートや宿題の提出状況、指名や挙手による発表内容等の受講状況と定期試験の成績を総合して評価する。受講状況の評点30%、定期末試験の成績70%の比率で成績評価に用いる。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:各回講義事項末尾に記した読了、調査・レポート課題は、講義に出席するための予習となっているので、それらを確実に実行すること。調査・レポート課題については、講義でも知らせる。
復習:各回講義事項末尾に記した調査・レポート課題は、講義に出席するための復習となっているので、それらを確実に実行すること。調査・レポート課題については、講義でも知らせる。
取り扱う内容はかなり広範囲にわたる。教育問題ばかりではなく、広く社会問題にまで関心を広げるように努力されたい。自らを知り、生き方を考える上でも重要なので積極的に講義に参加されたい。
いかなる知識を持つことを要求し、試験にどのような設問を置くかについて、事前に出題予定問題を配付する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 1.中学・高校教師になるための教育心理学 第3版 | 心理科学研究会編 | 有斐閣 |
教科書 | 2.働くことの心理学-若者の自分さがしといらだち | 都筑 学 編 | ミネルヴァ書房 |
教科書 | 3.生徒指導提要 | 文部科学省 | 文部科学省 |
参考書 | 教育小六法 | 市川須美子 等編 | 学陽書房 |
参考書 | 心理用語の基礎知識 | 東洋 編 | 有斐閣 |
参考書 | 新・心理学の基礎知識 | 中島義明・箱田裕司・繁桝算男 編 | 有斐閣 |