Web Syllabus(講義概要)
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教育心理学
英文名Educational Psychology
科目概要動物資源科学科2年前期 [月曜日1時限(週1コマ)]、教職課程科目、必修、講義、2単位(30時間)
生物環境科学科2年前期 [月曜日1時限(週1コマ)]、教職課程科目、必修、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎荒尾 貞一
講義室112講義室
備考科目ナンバリング:VZ601-TC23

教員免許取得のための必修科目

科目教育の基礎的理解に関する科目等(教育の基礎的理解に関する科目)
各科目に含めることが必要な事項
  • 幼児、児童及び生徒の心身の発達及び学習の過程

授業の目的

(1)幼児、児童及び生徒の心身の発達及び学習の過程について、基礎的な知識を身につける。
(2)各発達段階における心理的特性を踏まえた学習活動を支える指導の基礎となる考え方を理解する。
(3)教育と心理学の関係の歴史から、心理学と学習の概念、人間の学習の特質と教育を心理学側面から理解する。
(4)青年期の学習の意義や問題点を理解する。
(5)教育測定、教育評価に関する基礎的概念の理解を通じて、PDCAサイクルを理解し、教育問題を考える。

教育内容

 心理学の観点から教育を概観し、心理学が教育に取り入れられる過程を概観しながら、発達心理学と学習心理学の基礎理論を講ずる。その上に立って、乳幼児、児童・生徒、青年の精神発達と学習の基本的特徴を講ずる。教育の過程を制御し、適切なPDCAサイクルとカリキュラムマネジメントに不可欠で、学習を動機づける教育測定と教育評価について講ずる。

教育方法

 講義要約を配布して講義形式を中心として教育する。講義内容に沿って発問して受講者の意見とその根拠の説明を求めたり、レポート提出を要求したりする。
 必要に応じて視聴覚教材を用いて、それに関するレポート提出を要求する。
 レポート課題は次回講義の準備となるので、記述すべき項目と内容は講義レジュメとそれに基づいた口頭説明で明らかにされる。レポートを点検の上、コメントを付けて返却する。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1教育とは何か(1)1)教育の定義と目的
2)心理学的側面から見た教育の過程
3)社会・歴史的条件の教育と発達への影響
4)教育の抱える矛盾とその克服
 教育と教育の過程を心理学の観点から概観する。教育と人間の精神発達に支配的な影響を及ぼす社会・歴史的条件との関連を概観する。社会・歴史的条件に支配される教育に表れる矛盾を考察して、その克服の方法を考える。
◎教科書第1章第1節を読了しておくこと
荒尾 貞一
2教育と心理学との関係の歴史1)心理学 ― 長い前史と短い本史
2)児童観の変化、児童中心主義とその実験的証明
3)知能テストの開発とその応用
4)条件反射、オペラント学習の発見とプログラム学習、ティーチングマシン、CAIの開発
5)教育の現代化への要求
 タマシイへの関心に始まる長い前史と1872年のヴントの実験心理学研究室創設に始まる短い本史しか持たない心理学が教育に取り入れられていく過程を講ずる。
◎教科書p. 22-27, 42-45、p. 66-77を読了のこと
◎ヴィルヘルム・ヴント、ジャン-ジャック・ルソー、フレーベル、、アルフレッド・ビネー、ジャン・ピアジェの業績について心理学事典などで調べておくこと。
荒尾 貞一
3精神発達への遺伝と環境の影響に関する見解1)遺伝決定論
2)環境決定論
3)輻輳説
4)相互作用説
5)遺伝と環境と教育の立場
 遺伝と環境が精神発達に与える影響に関する4つの見解を講じて、教育の観点から両者の関係をどのように理解すべきかを講ずる。
◎教科書p. 34 - 36を読了しておくこと
荒尾 貞一
4乳児期から幼児期までの心身の発達1)学習と発達の違い
2)誕生時の乳児の状態
3)乳児期の3大革命―離乳、歩行、言語―
4)幼児期前期
5)幼児期後期(就学前期)
  量的変化としての学習と質的・飛躍的変化としての発達を区別する。人間の誕生時の状態が他の哺乳類のそれとは異なることを説明し、人間の独自性を考える。 離乳、歩行、言語の乳児期の3大革命の心理学的意味を説明する。幼児期前期の対象的行為獲得を幼児期後期への入口となる「第一反抗期」、遊びの開始と結び つけて講ずる。更に、言語の調整機能と思考の道具としての言語の発生を講じて、言語の3つの機能を理解できるようにする。
◎教科書p.54-65を読了しておくこと
荒尾 貞一
5学童期の発達1)小学校入学と生活様式の変化
2)「9歳の壁」と小学生期の認知発達の転換期
3)小学生期の友人関係の変化とギャングエイジ
4)発達加速現象
  小学校入学による生活様式の劇的変化に伴って生じる精神的変化と問題を講ずる。具体的操作の段階から形式的操作の段階にある小学校中学年の学習の躓きを教 材と精神発達との関連で講ずる。友人関係形成要因の変化に伴って生ずるギャングとギャングエイジの特徴から青年期を展望する。思春期の入口で生ずる発達加 速現象と原因論を講じて、適切な教育と指導の在り方を考える。
◎教科書p. 22-50を読了しておくこと
荒尾 貞一
6青年期の歴史的発生と青年期の発達的特徴(1)1)青年期に関する従来の見解とその影響
2)マーガレット・ミードのサモアの思春期研究その意義
  青年期は思春期に始まるという定説を説明して、それにに従うことによって生じる問題を考察する。考察の材料として、青年期延長現象とマーガレット・ミード のサモアの思春期研究を紹介して、社会・歴史的条件が青年期発生と青年期の始期と終期に影響を与えていることを理解する。
◎マーガレット・ミードの業績について心理学事典などで調べておくこと
荒尾 貞一
7青年期の歴史的発生と青年期の発達的特徴(2)3)思春期の若者の社会的処遇の変化と青年期
①原始共産制社会
②奴隷制社会
③封建制社会
④資本主義社会
 前回のマーガレット・ミードのサモアの思春期研究を引き継いで、社会・歴史的条件の変化の中で思春期の若者の処遇が変化したことを講じ、青年期が歴史的に発生したことを理解できるようにする。
◎「通過儀礼」について心理学事典や民俗学事典などで調べておくこと。
◎世界各国の中等教育開始年齢を教育学事典などで調べておくこと。
荒尾 貞一
8青年期の歴史的発生と青年期の発達的特徴(3)4)青年期の始期
5)青年期の終期
6)青年期の意義・意味と発達課題
7)青年期の発達的特徴
 前回の青年期の歴史的発生の講義を引き継ぎ、青年期の始期をどこに置くのかを講ずる。ビアンカ・ザゾの研究に基づき、青年期の終期をどこに置くのかを講じ、青年期延長現象の原因を説明する。その上に立って、青年期の意義・意味と発達課題、青年期の発達特徴を講ずる。
荒尾 貞一
9学習の諸相(1)1)オペラント学習の限界
2)人間の学習の特質
3)認知的学習理論
 オペラント学習は、プログラム学習、ティーチングマシーンやCAIなど教育に多大な影響を与えたが、限界も持つ。その限界について説明し、人間の学習の特質を明らかにして、認知的学習理論について説明する。
◎教科書p. 66-77を読了しておくこと
荒尾 貞一
10学習の諸相(2)4)素朴概念、生活的概念と科学概念、そして両者の関係
5)素朴概念、生活的概念を科学的概念に高める教授法、ゆさぶりと仮説実験授業
6)認知的不協和と学習の動機付け
7)発問とは何か、どんな発問が良いか
  認知的学習理論に基づき、教科学習と問題解決を妨げたり、促進したりする素朴概念や生活的概念の性質を講ずる。その上で、これらの概念を科学的概念へとの 関係を講ずる。素朴概念・生活的概念を科学的概念へと高めるための教授法として、「ゆさぶり」と仮説実験授業を取り上げる。また、適切な理解のためには、 発問が重要なので、発問とは何か、適切な発問について講じる。
◎教科書p. 80-82、p. 120-123を読了しておくこと
荒尾 貞一
11学習の諸相(3)7)集団学習と個別学習(1)
①適性処遇交互作用とその問題点
②2つの集団学習 ― 一斉授業とグループ(班)学習 ―
③集団学習の効用と限界
④個別学習の効用と限界
⑤学習団における進度の速い児童・生徒と遅い児童・生徒の位置付け
⑥集団学習と個別学習の使い分けと関係
 適性処遇交互作用の知見から、個別学習と一斉授業、グループ(班)学習の違いに着目して、それぞれの効用と限界を講じる。学習到達度の違いによる能力別学級や個別学習の問題点について基本的な考え方を講ずる。
◎教科書p. 77-79、p. 113-120を読了しておくこと
◎統計学事典あるいは統計学の教科書で「交互作用」とは何か調べておくと。
◎測定について考察するためのレポート課題を課す。
荒尾 貞一
12教育測定1)測定とは何か
2)尺度論 ―比例尺度、間隔尺度、順序(順位)尺度、名義尺度―
3)学力テストはいかなる尺度か
 測定を原理的に定義して、測定に用いられる4種類尺度の性質を講じ、学力の尺度としての学力テストがいかなる尺度かを明らかにする。それ基づいて、学力テスト実施後に計算される平均点や偏差値の意味を明らかにする。
◎統計学の教科書や事典、あるいは心理学事典で比例尺度、間隔尺度、順序(順位)尺度、名義尺度について調べておくこと
荒尾 貞一
13教育評価(1)1)評価とは何か
2)教育評価の定義と目的
3)教師の側から見た教育評価と児童・生徒の側から見た教育評価 ―教育評価は自己評価―
 「評価」を定義して、それに基づいて「教育評価」を定義し、教育評価の目的を講ずる。このことから教師と児童・生徒の側から教育評価の過程を見直して、教育評価は自己評価であることを明らかにする。
◎教科書p. 151-175を読了しておくこと
荒尾 貞一
14教育評価(2)4)相対評価とその問題点
5)絶対評価の効用とその問題点
6)個人内評価とその問題点
7)教育評価と学習の動機付け
 相対評価、絶対評価、個人内評価のやり方と考え方を講じ、それぞれの効用と限界を講ずる。そして、教育評価と学習の動機付けの関係を明らかにする。
荒尾 貞一
No. 1
項目
教育とは何か(1)
内容
1)教育の定義と目的
2)心理学的側面から見た教育の過程
3)社会・歴史的条件の教育と発達への影響
4)教育の抱える矛盾とその克服
 教育と教育の過程を心理学の観点から概観する。教育と人間の精神発達に支配的な影響を及ぼす社会・歴史的条件との関連を概観する。社会・歴史的条件に支配される教育に表れる矛盾を考察して、その克服の方法を考える。
◎教科書第1章第1節を読了しておくこと
担当者
荒尾 貞一
No. 2
項目
教育と心理学との関係の歴史
内容
1)心理学 ― 長い前史と短い本史
2)児童観の変化、児童中心主義とその実験的証明
3)知能テストの開発とその応用
4)条件反射、オペラント学習の発見とプログラム学習、ティーチングマシン、CAIの開発
5)教育の現代化への要求
 タマシイへの関心に始まる長い前史と1872年のヴントの実験心理学研究室創設に始まる短い本史しか持たない心理学が教育に取り入れられていく過程を講ずる。
◎教科書p. 22-27, 42-45、p. 66-77を読了のこと
◎ヴィルヘルム・ヴント、ジャン-ジャック・ルソー、フレーベル、、アルフレッド・ビネー、ジャン・ピアジェの業績について心理学事典などで調べておくこと。
担当者
荒尾 貞一
No. 3
項目
精神発達への遺伝と環境の影響に関する見解
内容
1)遺伝決定論
2)環境決定論
3)輻輳説
4)相互作用説
5)遺伝と環境と教育の立場
 遺伝と環境が精神発達に与える影響に関する4つの見解を講じて、教育の観点から両者の関係をどのように理解すべきかを講ずる。
◎教科書p. 34 - 36を読了しておくこと
担当者
荒尾 貞一
No. 4
項目
乳児期から幼児期までの心身の発達
内容
1)学習と発達の違い
2)誕生時の乳児の状態
3)乳児期の3大革命―離乳、歩行、言語―
4)幼児期前期
5)幼児期後期(就学前期)
  量的変化としての学習と質的・飛躍的変化としての発達を区別する。人間の誕生時の状態が他の哺乳類のそれとは異なることを説明し、人間の独自性を考える。 離乳、歩行、言語の乳児期の3大革命の心理学的意味を説明する。幼児期前期の対象的行為獲得を幼児期後期への入口となる「第一反抗期」、遊びの開始と結び つけて講ずる。更に、言語の調整機能と思考の道具としての言語の発生を講じて、言語の3つの機能を理解できるようにする。
◎教科書p.54-65を読了しておくこと
担当者
荒尾 貞一
No. 5
項目
学童期の発達
内容
1)小学校入学と生活様式の変化
2)「9歳の壁」と小学生期の認知発達の転換期
3)小学生期の友人関係の変化とギャングエイジ
4)発達加速現象
  小学校入学による生活様式の劇的変化に伴って生じる精神的変化と問題を講ずる。具体的操作の段階から形式的操作の段階にある小学校中学年の学習の躓きを教 材と精神発達との関連で講ずる。友人関係形成要因の変化に伴って生ずるギャングとギャングエイジの特徴から青年期を展望する。思春期の入口で生ずる発達加 速現象と原因論を講じて、適切な教育と指導の在り方を考える。
◎教科書p. 22-50を読了しておくこと
担当者
荒尾 貞一
No. 6
項目
青年期の歴史的発生と青年期の発達的特徴(1)
内容
1)青年期に関する従来の見解とその影響
2)マーガレット・ミードのサモアの思春期研究その意義
  青年期は思春期に始まるという定説を説明して、それにに従うことによって生じる問題を考察する。考察の材料として、青年期延長現象とマーガレット・ミード のサモアの思春期研究を紹介して、社会・歴史的条件が青年期発生と青年期の始期と終期に影響を与えていることを理解する。
◎マーガレット・ミードの業績について心理学事典などで調べておくこと
担当者
荒尾 貞一
No. 7
項目
青年期の歴史的発生と青年期の発達的特徴(2)
内容
3)思春期の若者の社会的処遇の変化と青年期
①原始共産制社会
②奴隷制社会
③封建制社会
④資本主義社会
 前回のマーガレット・ミードのサモアの思春期研究を引き継いで、社会・歴史的条件の変化の中で思春期の若者の処遇が変化したことを講じ、青年期が歴史的に発生したことを理解できるようにする。
◎「通過儀礼」について心理学事典や民俗学事典などで調べておくこと。
◎世界各国の中等教育開始年齢を教育学事典などで調べておくこと。
担当者
荒尾 貞一
No. 8
項目
青年期の歴史的発生と青年期の発達的特徴(3)
内容
4)青年期の始期
5)青年期の終期
6)青年期の意義・意味と発達課題
7)青年期の発達的特徴
 前回の青年期の歴史的発生の講義を引き継ぎ、青年期の始期をどこに置くのかを講ずる。ビアンカ・ザゾの研究に基づき、青年期の終期をどこに置くのかを講じ、青年期延長現象の原因を説明する。その上に立って、青年期の意義・意味と発達課題、青年期の発達特徴を講ずる。
担当者
荒尾 貞一
No. 9
項目
学習の諸相(1)
内容
1)オペラント学習の限界
2)人間の学習の特質
3)認知的学習理論
 オペラント学習は、プログラム学習、ティーチングマシーンやCAIなど教育に多大な影響を与えたが、限界も持つ。その限界について説明し、人間の学習の特質を明らかにして、認知的学習理論について説明する。
◎教科書p. 66-77を読了しておくこと
担当者
荒尾 貞一
No. 10
項目
学習の諸相(2)
内容
4)素朴概念、生活的概念と科学概念、そして両者の関係
5)素朴概念、生活的概念を科学的概念に高める教授法、ゆさぶりと仮説実験授業
6)認知的不協和と学習の動機付け
7)発問とは何か、どんな発問が良いか
  認知的学習理論に基づき、教科学習と問題解決を妨げたり、促進したりする素朴概念や生活的概念の性質を講ずる。その上で、これらの概念を科学的概念へとの 関係を講ずる。素朴概念・生活的概念を科学的概念へと高めるための教授法として、「ゆさぶり」と仮説実験授業を取り上げる。また、適切な理解のためには、 発問が重要なので、発問とは何か、適切な発問について講じる。
◎教科書p. 80-82、p. 120-123を読了しておくこと
担当者
荒尾 貞一
No. 11
項目
学習の諸相(3)
内容
7)集団学習と個別学習(1)
①適性処遇交互作用とその問題点
②2つの集団学習 ― 一斉授業とグループ(班)学習 ―
③集団学習の効用と限界
④個別学習の効用と限界
⑤学習団における進度の速い児童・生徒と遅い児童・生徒の位置付け
⑥集団学習と個別学習の使い分けと関係
 適性処遇交互作用の知見から、個別学習と一斉授業、グループ(班)学習の違いに着目して、それぞれの効用と限界を講じる。学習到達度の違いによる能力別学級や個別学習の問題点について基本的な考え方を講ずる。
◎教科書p. 77-79、p. 113-120を読了しておくこと
◎統計学事典あるいは統計学の教科書で「交互作用」とは何か調べておくと。
◎測定について考察するためのレポート課題を課す。
担当者
荒尾 貞一
No. 12
項目
教育測定
内容
1)測定とは何か
2)尺度論 ―比例尺度、間隔尺度、順序(順位)尺度、名義尺度―
3)学力テストはいかなる尺度か
 測定を原理的に定義して、測定に用いられる4種類尺度の性質を講じ、学力の尺度としての学力テストがいかなる尺度かを明らかにする。それ基づいて、学力テスト実施後に計算される平均点や偏差値の意味を明らかにする。
◎統計学の教科書や事典、あるいは心理学事典で比例尺度、間隔尺度、順序(順位)尺度、名義尺度について調べておくこと
担当者
荒尾 貞一
No. 13
項目
教育評価(1)
内容
1)評価とは何か
2)教育評価の定義と目的
3)教師の側から見た教育評価と児童・生徒の側から見た教育評価 ―教育評価は自己評価―
 「評価」を定義して、それに基づいて「教育評価」を定義し、教育評価の目的を講ずる。このことから教師と児童・生徒の側から教育評価の過程を見直して、教育評価は自己評価であることを明らかにする。
◎教科書p. 151-175を読了しておくこと
担当者
荒尾 貞一
No. 14
項目
教育評価(2)
内容
4)相対評価とその問題点
5)絶対評価の効用とその問題点
6)個人内評価とその問題点
7)教育評価と学習の動機付け
 相対評価、絶対評価、個人内評価のやり方と考え方を講じ、それぞれの効用と限界を講ずる。そして、教育評価と学習の動機付けの関係を明らかにする。
担当者
荒尾 貞一

到達目標

(1)教育を心理学側面から説明できる。
(2)幼児、児童及び生徒の心身の発達に対する外的及び内的要因の相互作用、発達に関する代表的理論を踏まえ、教育における発達理解の意義を説明できる。
(3)乳幼児期から青年期の各時期における運動発達、言語発達、認知発達、社会性の発達について、その具体的な内容を説明できる。
(4)様々な学習の形態や概念及びその過程を説明する代表的理論の基礎を説明できる。
(5)主体的学習を支える動機づけ、集団づくり、学習評価のあり方について、発達の特徴と関連付けて説明できる。
(6)幼児、児童及び生徒の心身の発達を踏まえ、主体的な学習活動を支える指導の基礎となる考え方を説明できる。

評価方法

レポートや宿題の提出状況、指名や挙手による発表内容等の受講状況と定期試験の成績を総合して評価する。受講状況の評点30%、定期試験の成績70%の比率で成績評価に用いる。
 

準備学習(予習・復習等)

【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:各回講義事項末尾に記した読了課題や調査・レポート課題は、講義に出席するための予習課題となっているので、それらを確実に実行すること。調査・レポート課題については、講義でも知らせる。
復習:各回講義事項末尾に記した調査・レポート課題は、講義に出席するための復習課題となっているので、それらを確実に実行すること。調査・レポート課題については、講義でも知らせる。

その他注意事等

・教科書を必ず購入すること。
・教育心理学で扱う問題は諸君自身の問題でもあり、諸君の来し方・行く末とも関わっている。自らを知り、生き方を考える上でも重要なので積極的に講義に参加されたい。
・教育心理学で取り扱う内容は広範囲にわたる。教育問題ばかりではなく、広く社会問題まで関心を広げるように努力されたい。
・いかなる知識を要求し、試験にどのような設問を出題するかについては出題予定問題集を配布して周知する。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書中学・高校教師になるための教育心理学 第3版心理科学研究会編有斐閣
参考書教育小六法 市川須美子 等編学陽書房
参考書心理用語の基礎知識東洋 編有斐閣
参考書新・心理学の基礎知識中島義明・箱田裕司・繁桝算男 編有斐閣
教科書
署名
中学・高校教師になるための教育心理学 第3版
著者・編者
心理科学研究会編
発行所
有斐閣
参考書
署名
教育小六法
著者・編者
市川須美子 等編
発行所
学陽書房
参考書
署名
心理用語の基礎知識
著者・編者
東洋 編
発行所
有斐閣
参考書
署名
新・心理学の基礎知識
著者・編者
中島義明・箱田裕司・繁桝算男 編
発行所
有斐閣