英文名 | Clinical Nutrition | |
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科目概要 | 獣医学科4年前期 [木曜日1時限(週1コマ)]、3群科目、必修、講義、1単位(15時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎伊藤 直之 (※) | |
講義室 | B11講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VV301-GC46 |
犬と猫における各栄養素の消化・吸収などの基礎的な概念から、各種疾患時の対応を修得する。
基礎的事項としてまず各栄養素の消化・吸収や生体における役割を学び、犬と猫の違いも踏まえながら、健康の維持や各疾病の治療・予防についてなど幅広い臨床的な知識の習得を目指す。
パワーポイントおよび配布資料を元に、講義形式で進める。
フィードバックとして、受講者から受けた質問等に対しては個別に対応するだけでなく、全体に対しても適宜コメントする。
◎DP3:獣医学・獣医療の専門知識と技能
◎DP4:動物の病気の診断・治療・予防
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 授業概要の説明 | 小動物臨床栄養学の授業内容に関して、その概要を解説する | 伊藤 直之 |
2 | 栄養と栄養素 | 栄養および栄養素とは何か、なぜそれらが動物に必要なのかを解説する | 伊藤 直之 |
3 | 炭水化物、脂質、タンパク質の消化吸収と生体における機能 | 炭水化物、脂質、タンパク質の消化吸収機構の復習と健康な動物における機能および必要量を解説する | 伊藤 直之 |
4 | ビタミン、ミネラル、微量元素の消化吸収と生体における機能 | ビタミン、ミネラル、微量元素の消化吸収機構の復習と健康な動物における機能および必要量を解説する | 伊藤 直之 |
5 | 水とエネルギー | 健康な動物における水の役割とエネルギー要求量について解説する | 伊藤 直之 |
6 | ペットフード | 現在市販されているペットフードの種類や必要とされる品質・安全性の保証について解説する | 伊藤 直之 |
7 | 栄養学における犬と猫の違い | 犬と猫の必要栄養素の違いや消化吸収の違い、さらには食性および嗜好性の違いを解説する | 伊藤 直之 |
8 | ライフステージと栄養との関係 | 周産期、成長期、維持期および老齢期における養分要求量に基づく栄養管理について解説する | 伊藤 直之 |
9 | 肥満と肥満関連疾患の栄養管理 | 肥満と肥満に関連した疾患の概説と肥満における減量プログラムや減量後の維持管理を解説する | 伊藤 直之 |
10 | 消化器疾患の栄養管理 | 犬猫の代表的な消化器疾患の概説とそれらにおける栄養管理を解説する | 伊藤 直之 |
11 | 腸内細菌叢と食物繊維 | 各種疾患と腸内細菌叢との関連や食物繊維を中心としたプロバイオティクスやプレバイオティクスによる腸内環境の改善を解説する | 伊藤 直之 |
12 | 心疾患と栄養管理 | 心疾患における栄養学的病態生理と栄養管理で注意すべきことを解説する | 伊藤 直之 |
13 | 慢性腎臓病と尿石症の栄養管理 | 慢性腎臓病の病態に関する概説と尿石症の発症要因、それらの栄養管理を解説する | 伊藤 直之 |
14 | 食物アレルギーの栄養管理 | 食物アレルギーの発生機序と栄養学的管理を解説する | 伊藤 直之 |
15 | 総括 | 試験による学習効果の確認 | 伊藤 直之 |
1.基本的な栄養素について、その消化・吸収や生体における役割を述べることができる。
2.犬と猫の栄養学的な違いを述べることができる。
3.各種疾患における病態と栄養管理の注意点について述べることができる。
定期試験により到達目標に達しているか否かを判定する(100%)
【授業時間外に必要な学習の時間:計30時間】
予習:あらかじめ到達目標を念頭に教科書を読み、不明な点を明らかにしておくこと。
復習:講義で配布した資料と教科書により学習した内容を確認し、必要に応じて専門雑誌の記事等で理解を深めること。
実務経験の授業への活用方法:動物病院での臨床経験を踏まえ、各種疾患の実症例の紹介をまじえて解説する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠 臨床栄養学 | 左向敏紀 監修 | インターズー |
参考書 | 小動物の臨床栄養学 第5版 | 岩﨑利郎・辻本 元 監訳 | マーク・モーリス研究所 |