Web Syllabus(講義概要)
トップへ戻る 前のページへ戻る
動物遺伝学
英文名Animal Genetics
科目概要獣医学科2年後期 [水曜日2時限(週1コマ)]、3群科目、必修、講義、1単位(15時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎佐々木 宣哉
講義室B31講義室
備考科目ナンバリング:VV301-GS22

授業の目的

遺伝学の歴史、分子遺伝学、診断学への応用、最新のゲノム科学を深く理解し、説明できるようになることを目的とする。

教育内容

遺伝学の歴史・基礎から分子遺伝学についての概要を解説する。遺伝学は、他の学問分野に類を見ないほどの急速な発展をとげている。各種動物ゲノムの構造がほぼ解明され、遺伝子を人為的に操作することも可能になった。大半の病気には程度の差はあっても遺伝的要因がかかわっており、獣医学における遺伝学の重要性はますます大きくなっている。遺伝学および遺伝医学の正しい知識を習得すると共に、その治療やバイオテクノロジーへの応用について講義する。

教育方法

パワポーポイント資料、WebClass、ネット上の資料を参考に講義する。授業終了前の10分間に質問タイムを設ける。質問は常時、メール等で受付ける。良い質問に対する回答をWebClassにアップロードしてクラスに紹介する。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

獣医学部卒者の一部が、ライフサイエンスや関連分野の行政や教育分野に進むことを鑑み、実社会でも役立ち、応用可能な遺伝学の知識・考え方を教授する。
◎ A:獣医学に関連する分野に対する強い関心と意欲的に勉学する意志
◯ B:論理的思考力・理解力・表現力・問題発見能力
  C:環境問題等の社会問題を解決する能力

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1遺伝学総論遺伝学史、ゲノムの構造と遺伝子発現の基礎佐々木 宣哉
2ゲノムの多様性ゲノムの多様性や疾患との関わり佐々木 宣哉
3遺伝学の基礎1遺伝学で用いられる基本的な概念、メンデルの法則佐々木 宣哉
4遺伝学の基礎2連鎖、遺伝子地図の作製、集団遺伝学佐々木 宣哉
5遺伝学的技術遺伝学で用いられる様々な技術佐々木 宣哉
6染色体核型、染色体の動態、遺伝子量補正や染色体異常による疾患佐々木 宣哉
7メンデル遺伝単一遺伝子病佐々木 宣哉
8エピジェネティクスと遺伝子発現エピジェネティックな変化が遺伝子発現に及ぼす影響佐々木 宣哉
9非メンデル遺伝インプリンティング、ミトコンドリア病佐々木 宣哉
10腫瘍遺伝学1がん遺伝子佐々木 宣哉
11腫瘍遺伝学2がん抑制遺伝子佐々木 宣哉
12遺伝解析疾病遺伝子を同定する方法佐々木 宣哉
13遺伝統計学、遺伝子診断連鎖不平衡、連鎖解析法、罹患同胞対法、相関解析佐々木 宣哉
14薬理遺伝学連薬剤感受性、副作用佐々木 宣哉
15遺伝子診断、個別化医療遺伝子情報に基づいた遺伝子診断、創薬、遺伝子治療の基礎佐々木 宣哉
No. 1
項目
遺伝学総論
内容
遺伝学史、ゲノムの構造と遺伝子発現の基礎
担当者
佐々木 宣哉
No. 2
項目
ゲノムの多様性
内容
ゲノムの多様性や疾患との関わり
担当者
佐々木 宣哉
No. 3
項目
遺伝学の基礎1
内容
遺伝学で用いられる基本的な概念、メンデルの法則
担当者
佐々木 宣哉
No. 4
項目
遺伝学の基礎2
内容
連鎖、遺伝子地図の作製、集団遺伝学
担当者
佐々木 宣哉
No. 5
項目
遺伝学的技術
内容
遺伝学で用いられる様々な技術
担当者
佐々木 宣哉
No. 6
項目
染色体
内容
核型、染色体の動態、遺伝子量補正や染色体異常による疾患
担当者
佐々木 宣哉
No. 7
項目
メンデル遺伝
内容
単一遺伝子病
担当者
佐々木 宣哉
No. 8
項目
エピジェネティクスと遺伝子発現
内容
エピジェネティックな変化が遺伝子発現に及ぼす影響
担当者
佐々木 宣哉
No. 9
項目
非メンデル遺伝
内容
インプリンティング、ミトコンドリア病
担当者
佐々木 宣哉
No. 10
項目
腫瘍遺伝学1
内容
がん遺伝子
担当者
佐々木 宣哉
No. 11
項目
腫瘍遺伝学2
内容
がん抑制遺伝子
担当者
佐々木 宣哉
No. 12
項目
遺伝解析
内容
疾病遺伝子を同定する方法
担当者
佐々木 宣哉
No. 13
項目
遺伝統計学、遺伝子診断
内容
連鎖不平衡、連鎖解析法、罹患同胞対法、相関解析
担当者
佐々木 宣哉
No. 14
項目
薬理遺伝学
内容
連薬剤感受性、副作用
担当者
佐々木 宣哉
No. 15
項目
遺伝子診断、個別化医療
内容
遺伝子情報に基づいた遺伝子診断、創薬、遺伝子治療の基礎
担当者
佐々木 宣哉

到達目標

知識・習得
1. すべての遺伝法則の基礎となっているメンデルの法則や連鎖を理解する。
2. ゲノムおよび遺伝子の構成とその発現機構を理解する。
3. 代表的な遺伝病と遺伝様式と遺伝子異常を理解する。
4. 遺伝性のがんに関連した遺伝子変化を理解する。
5. ゲノム情報に基づいた診断、治療、創薬について理解する。
6. 疾患遺伝子の探し方について理解する。
7. ゲノム編集技術について理解する。
思考・判断
上記の知識を応用し、昨今の社会問題の解決を論ずることができるようになる。

評価方法

成績評価は、マークシート形式の定期試験結果にて判定する (評価方法の割合100%)。

準備学習(予習・復習等)

授業時間外に必要な学習の時間:30時間
予習:次回の講義部分について、教科書・参考図書等を利用してあらかじめ基本知識を得ておく(10時間)。
復習:講義内容について、資料・ノートで確認する。配布する練習問題を解く(20時間)。

その他注意事等

オフィスアワーは、全日9:00-10:00, 16:00-20:00です。メールでの質問は常時、受け付けております。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書コア・カリキュラム準拠 獣医遺伝育種学 国枝哲夫 編朝倉書店(ISBN9784254460339)
教科書図解ジェネティクス 
江島洋介 著オーム社(ISBN9784274201172)
参考書(なし)
教科書
署名
コア・カリキュラム準拠 獣医遺伝育種学 
著者・編者
国枝哲夫 編
発行所
朝倉書店(ISBN9784254460339)
教科書
署名
図解ジェネティクス 
著者・編者
江島洋介 著
発行所
オーム社(ISBN9784274201172)
参考書
署名
著者・編者
発行所