Web Syllabus(講義概要)
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獣医細菌学
英文名Veterinary Bacteriology
科目概要獣医学科2年後期 [月曜日3時限(週1コマ)]、3群科目、必修、講義、1単位(15時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎田邊 太志
講義室B31講義室
備考科目ナンバリング:VV301-GH24

授業の目的

細菌、マイコプラズマ、リケッチアおよびクラミジアの分類学的位置を理解するとともに各微生物の科、属、種あるいは血清型による共通性状や特異的性状について修得する。また、各微生物が特定の宿主に引き起こす感染症ならびにその病原因子についても修得する。

教育内容

様々な細菌の性状、特徴などを講義する。

教育方法

e-learningシステムにより資料を配布し、資料と教科書を参照しつつ、スライドを使って講義を行う。
毎回講義前に前回の講義に関した小テストを実施し、その解答と解説を毎講義ごとに実施する。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

◎獣医学・獣医医療の専門知識と技能(DP3)
◯動物の病気の診断・治療・予防(DP4)

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1プロテオバクテリア門ベータプロテオバクテリア鋼バークホルデリア属、ボルデテラ属、テイロレラ属、ナイセリア属、スピリルム属田邊 太志
2プロテオバクテリア門デルタプロテオバクテリア鋼、アルファプロテオバクテリア鋼ローソニア属、ブルセラ属、バルトネラ属、リケッチア目田邊 太志
3プロテオバクテリア門イプシロンプロテオバクテリア鋼、バクテロイデス門1カンピロバクター属、ヘリコバクター属、バクテロイデス属、ポルフィロモナス属、プレボテラ属、フラボバクテリウム属田邊 太志
4バクテロイデス門2、フソバクテリア門、フィルミクテス門オルニトバクテリウム属、カプノサイトファーガ属、リエメレラ属、フソバクテリウム属、ストレプトバチルス属、ベイヨネラ属田邊 太志
5スピロヘータ門レプトスピラ属、ブラキスピラ属、スピロヘータ属、トレポネーマ属、ボレリア属田邊 太志
6グラム陽性球菌
ストレプトコッカス属、エンテロコッカス属、メリソコッカス属、スタフィロコッカス属、その他田邊 太志
7グラム陽性芽胞形成桿菌バチルス科、ペニバチルス科、クロストリジウム属1田邊 太志
8グラム陽性芽胞形成桿菌、グラム陽性無芽胞性桿菌クロストリジウム属2。リステリア属、エリジペロスリックス属、ラクトバチルス属田邊 太志
9放線菌関連菌1コリネバクテリウム属、マイコバクテリウム属田邊 太志
10放線菌関連菌2アクチノマイセス属、アクチノバクラム属、トルエペレラ属、ノカルジア属、ロドコッカス属、田邊 太志
11放線菌関連菌3デルマトフィルス属、ビフィドバクテリウム属、レニバクテリウム属、プロピオニバクテリウム属、ストレプトマイセス属田邊 太志
12テネリキューテス門テネリキューテス鋼、クラミジア門クラミジア鋼マイコプラズマ目、アコレプラズマ目、クラミジア目田邊 太志
13真菌
真菌学総論田邊 太志
14真菌真菌症と病原真菌田邊 太志
15総括まとめと学力確認田邊 太志
No. 1
項目
プロテオバクテリア門ベータプロテオバクテリア鋼
内容
バークホルデリア属、ボルデテラ属、テイロレラ属、ナイセリア属、スピリルム属
担当者
田邊 太志
No. 2
項目
プロテオバクテリア門デルタプロテオバクテリア鋼、アルファプロテオバクテリア鋼
内容
ローソニア属、ブルセラ属、バルトネラ属、リケッチア目
担当者
田邊 太志
No. 3
項目
プロテオバクテリア門イプシロンプロテオバクテリア鋼、バクテロイデス門1
内容
カンピロバクター属、ヘリコバクター属、バクテロイデス属、ポルフィロモナス属、プレボテラ属、フラボバクテリウム属
担当者
田邊 太志
No. 4
項目
バクテロイデス門2、フソバクテリア門、フィルミクテス門
内容
オルニトバクテリウム属、カプノサイトファーガ属、リエメレラ属、フソバクテリウム属、ストレプトバチルス属、ベイヨネラ属
担当者
田邊 太志
No. 5
項目
スピロヘータ門
内容
レプトスピラ属、ブラキスピラ属、スピロヘータ属、トレポネーマ属、ボレリア属
担当者
田邊 太志
No. 6
項目
グラム陽性球菌
内容
ストレプトコッカス属、エンテロコッカス属、メリソコッカス属、スタフィロコッカス属、その他
担当者
田邊 太志
No. 7
項目
グラム陽性芽胞形成桿菌
内容
バチルス科、ペニバチルス科、クロストリジウム属1
担当者
田邊 太志
No. 8
項目
グラム陽性芽胞形成桿菌、グラム陽性無芽胞性桿菌
内容
クロストリジウム属2。リステリア属、エリジペロスリックス属、ラクトバチルス属
担当者
田邊 太志
No. 9
項目
放線菌関連菌1
内容
コリネバクテリウム属、マイコバクテリウム属
担当者
田邊 太志
No. 10
項目
放線菌関連菌2
内容
アクチノマイセス属、アクチノバクラム属、トルエペレラ属、ノカルジア属、ロドコッカス属、
担当者
田邊 太志
No. 11
項目
放線菌関連菌3
内容
デルマトフィルス属、ビフィドバクテリウム属、レニバクテリウム属、プロピオニバクテリウム属、ストレプトマイセス属
担当者
田邊 太志
No. 12
項目
テネリキューテス門テネリキューテス鋼、クラミジア門クラミジア鋼
内容
マイコプラズマ目、アコレプラズマ目、クラミジア目
担当者
田邊 太志
No. 13
項目
真菌
内容
真菌学総論
担当者
田邊 太志
No. 14
項目
真菌
内容
真菌症と病原真菌
担当者
田邊 太志
No. 15
項目
総括
内容
まとめと学力確認
担当者
田邊 太志

到達目標

豊かな人間性を有し、獣医学・獣医療の専門職業人としての高度の知識・技能と社会の要請に対応可能な問題解決能力を身に付けるため、特に感染症と病原微生物に関する幅広い知識を修得する必要がある。獣医細菌学を学修すると、(1) 細菌の分離・同定の手順について理解し、説明することができる。(2) 細菌の生物学的性状・生化学的性状に関する特徴を把握し、各細菌科(属)を鑑別することができる。(3) 特定の菌種(血清型)が起こす感染症について説明することができる。(4) 細菌感染症の特徴について説明することができる。(5) 真菌・マイコプラズマ・リケッチア・クラミジアとその感染症について説明することができる。

評価方法

成績評価は、小テスト(10%)と定期試験(90%)の結果より総合的に判定する。講義を欠席すると総合評価点から減点する。

準備学習(予習・復習等)

授業時間外に必要な学習の時間:30時間
予習:次回の講義の部分について、教科書・資料・参考図書等を利用して基本的知識を得ておく。
復習:先週の講義内容について、資料・ノートで確認し、小テストに対応できるよう準備する。

その他注意事等

獣医細菌学は細菌、マイコプラズマ、リケッチアおよびクラミジア感染症の原因となる病原微生物の特異的性状を学ぶ教科である。本教科で得られた知識は以後の感染症学、獣医衛生学、公衆衛生学、鳥類疾病学、魚病学、人獣共通感染症学および臨床系科目の理解のために必須なので、よく学習することを期待する。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書獣医微生物学 第4版 公益社団法人日本獣医学会微生物学分科会 編文永堂出版
教科書コアカリ獣医微生物学公益社団法人日本獣医学会微生物学分科会 編文永堂出版
参考書動物微生物学 明石博臣・木内明男・原澤 亮・本多英一 編朝倉書店
参考書標準微生物学 第12版 中込治・神谷茂 編医学書院
参考書戸田新細菌学 第34版 吉田眞一・柳 雄介・吉開泰信 編南山堂
教科書
署名
獣医微生物学 第4版
著者・編者
公益社団法人日本獣医学会微生物学分科会 編
発行所
文永堂出版
教科書
署名
コアカリ獣医微生物学
著者・編者
公益社団法人日本獣医学会微生物学分科会 編
発行所
文永堂出版
参考書
署名
動物微生物学 
著者・編者
明石博臣・木内明男・原澤 亮・本多英一 編
発行所
朝倉書店
参考書
署名
標準微生物学 第12版 
著者・編者
中込治・神谷茂 編
発行所
医学書院
参考書
署名
戸田新細菌学 第34版 
著者・編者
吉田眞一・柳 雄介・吉開泰信 編
発行所
南山堂