英文名 | Veterinary Public Health Laboratory Ⅰ | |
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科目概要 | 獣医学科4年前期 [金曜日4・5・6時限(週3コマ)]、3群科目、必修、実習、1単位(45時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎柏本 孝茂、 山﨑 浩平、 上野 俊治、 担当者全員 | |
講義室 | B11講義室、A33実習室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VV304-GH45 |
獣医師として必要な公衆衛生分野で実施される試験法を広く取り上げ、これらの技術を理解し、習得させることで国民の健康増進、地球環境保全等に役立てる実践力を養う。
公衆衛生上、必要とされる試験法の目的、背景、考え方と実際の手技を講義し、それらの試験法を実践する。実習実施後に必要に応じてレポートの提出を求めるが、提出されたレポートは添削後、適切なコメントを付して返却する。随時、対面での質問を受け付ける。
パワーポイントと配布資料、視聴覚メディア(動画)を活用して手技の手順と結果の例を見せ、理解度を高めてから、実践に臨む。
本実習は、ディプロマーポリシー(DP)5「食品の安全性の確保と医薬品の開発」およびDP6「野生動物の保全と人獣共通感染症の制圧」に関連している。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 食品衛生試験Ⅰ | ①一般生菌数 ②大腸菌群 | 担当者全員 |
2 | 食品衛生試験Ⅰ | ③ECテスト ④低温細菌 | 担当者全員 |
3 | 食品衛生試験Ⅱ | 細菌性食中毒検査法Ⅰ ①腸炎ビブリオ | 担当者全員 |
4 | 食品衛生試験Ⅲ | 細菌性食中毒検査法Ⅰ ②サルモネラ | 担当者全員 |
5 | 食品衛生試験Ⅳ | 細菌性食中毒検査法Ⅱ ③黄色ブドウ球菌 | 担当者全員 |
6 | 食品衛生試験Ⅴ | 細菌性食中毒検査法Ⅲ ④病原性大腸菌⑤腸管出血性大腸菌 | 担当者全員 |
7 | 乳及び乳製品の衛生試験Ⅰ | ①酸度 ②比重 | 担当者全員 |
8 | 乳及び乳製品の衛生試験Ⅱ | ①乳脂肪 ②無脂固形分 | 担当者全員 |
9 | 乳及び乳製品の衛生試験Ⅲ | ①大腸菌群 ②一般生菌数 | 担当者全員 |
10 | 乳及び乳製品の衛生試験Ⅳ | 残留抗生物質 | 担当者全員 |
11 | 乳及び乳製品の衛生試験Ⅴ | ①ホスファターゼテスト | 担当者全員 |
12 | 乳及び乳製品の衛生試験Ⅵ | ①色素還元試験 ②アルコールテスト | 担当者全員 |
13 | 食品衛生試験Ⅵ | 寄生虫性食中毒検査法Ⅰ ⑥アニサキス | 担当者全員 |
14 | 食品衛生試験Ⅶ | 寄生虫性食中毒検査法Ⅱ ⑦クドア セプテンプンクタータ | 担当者全員 |
15 | 食品衛生試験Ⅷ | 寄生虫性食中毒検査法Ⅲ ⑧サルコシスティス フェイヤー、および学力の確認を行う | 担当者全員 |
乳および乳製品、食肉および食肉加工品、魚介類の食品衛生学とその意義や測定法の原理を理解し、公定法を用いて必要な項目を測定・評価できること。
1)実習への積極的参加(10%)、2)レポート(20%)、3)定期試験(70%)により判断する。提出されたレポートは、各自の理解度を上げるため、添削し、適切なコメントを付して返却する。また、質問可能なように定期試験までに余裕を持ち、実習時間内に返却する。
予習 [授業時間外に必要な学習の時間:38時間] 教科書「獣医公衆衛生学実習」を各自購入して、各回の授業内容に関連する箇所を熟読し、学科ホームページに掲載の授業支援スライドを見て、実習内容をイメージしてくること。この実習では試薬や培地類の調整から実施するので、これまでの実習で修得してきた基礎的知識を確認しておくこと。特に、感染症関連実習で習得した無菌操作や感染防止策を今一度、確認しておくこと。
復習 [授業時間外に必要な学習の時間:19時間] 各実習の行程を振り返り、困難と感じた点やコツをまとめ、結果の解釈に役立てるフィードバック作業を行うこと。
ヒトに病原性を有する細菌や毒物を扱う実習であるので、自身の感染と実験室内汚染に十分注意し、実習すること。
実習開始および終了時には手指を洗浄すること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 獣医公衆衛生学実習 | 獣医公衆衛生学教育研究協議会編 | 学窓社 |
参考書 | 衛生試験法・注解 2010 | 日本薬学会編 | 金原出版 |
参考書 | 乳製品試験法・注解 | 日本薬学会編 | 金原出版 |