英文名 | Environmental Hygiene | |
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科目概要 | 獣医学科4年後期 [月曜日3時限(週1コマ)]、3群科目、必修、講義、1単位(15時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎上野 俊治 | |
講義室 | B11講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VV301-GH45 |
人や動物の健康にとってよりよい環境を維持し、地球生態系の保全に貢献するために、これまでの歴史と現状を学び、化学物質や病原微生物と健康との関わりについての基礎知識と必要な関連法規を理解する。
自然環境および環境衛生の概念、水環境(上水・下水)、大気環境、室内環境、廃棄物、地球環境問題、公害の概要と環境基準、化学物質の規制、放射性物質による環境汚染、衛生動物等を講義する。
パワーポイントと配布資料、視聴覚メディア(動画)を活用しながら講義形式ですすめる。過去の試験等の結果から、学生が間違えやすい項目を重点的に解説する。質問は随時受け付ける。
本講義は、DP3「獣医学・獣医療の専門知識と技能」、DP4「動物の病気の診断・治療・予防」、DP5「食品の安全性の確保と医薬品の開発」およびDP6「野生動物の保全と人獣共通感染症の制圧」に関連している。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 自然環境および環境衛生の概念(1) | 環境の概念と歴史、環境衛生における問題点と獣医学の関係 | 上野 俊治 |
2 | 自然環境および環境衛生の概念(2) | 病原微生物と化学物質による環境汚染のリスク対策 | 上野 俊治 |
3 | 自然環境および環境衛生の概念(3) | 環境基本法と環境基準、環境影響評価 | 上野 俊治 |
4 | 生活環境の維持Ⅰ(水環境)(1) | 水と人の健康、水道、浄水処理 | 上野 俊治 |
5 | 生活環境の維持Ⅰ(水環境)(2) | 下水と下水道、下水処理法、公共用水域の水質検査 | 上野 俊治 |
6 | 生活環境の維持Ⅱ(大気環境) | 大気の組成、大気汚染防止 | 上野 俊治 |
7 | 生活環境の維持Ⅲ(室内環境) | 室内環境と健康影響、室内環境と衛生管理 | 上野 俊治 |
8 | 生活環境の維持Ⅳ(廃棄物) | 廃棄物、廃棄物処理 | 上野 俊治 |
9 | 環境問題の概要 | 環境問題の概要 | 上野 俊治 |
10 | 地球環境問題の概要(1) | 地球温暖化、オゾン層、酸性雨、生物多様性 | 上野 俊治 |
11 | 地球環境問題の概要(2) | 熱帯雨林の減少、海洋汚染、砂漠化、有害物質の越境問題 | 上野 俊治 |
12 | 地域の環境問題(公害)の概要(1) | 公害の歴史、大気汚染 | 上野 俊治 |
13 | 地域の環境問題(公害)の概要(2) | 水質汚濁、土壌汚染 | 上野 俊治 |
14 | 地域の環境問題(公害)の概要(3) その他の環境問題 | ダイオキシン類の環境基準、騒音、震動、地盤沈下、悪臭 化学物質・放射性物質による環境汚染、衛生動物 | 上野 俊治 |
15 | まとめの講義と学力の確認 | 全講義内容の重要点の確認と学力の確認 | 上野 俊治 |
1)環境科学の概念、環境衛生の定義や問題点、環境基本法、環境アセスメントを説明できる。
2)大気環境(室内環境も含む)、水環境、廃棄物を衛生的に管理する方法と法規制を説明できる。
3)地球規模での環境問題と地域環境問題(公害)を理解し、それらに対する対応を説明できる。
4)化学物質の種類と取り扱い、法規制を説明できる。
5)放射性物質による環境汚染とそれらの取り扱い、法的規制を説明できる。
6)衛生動物の種類や被害、対策を説明できる。
定期テスト(記述式および選択式)の結果(90%)および出席状況(10%)により評価する。
[授業時間外に必要な学習の時間:30時間]
予習:教科書「獣医公衆衛生学Ⅱ」の環境衛生学の部分について、各回の講義内容に関連する箇所を読み、内容を理解しておくこと。
復習:配布資料を見直し、ノートにまとめるなどして、受講内容を理解していることを確認すること。受講後は、日頃から環境省・厚生労働省のホームページや新聞等に公表される環境衛生に関する最新情報に目を向けるよう心がけること。
ヒトと動物の健康を維持する上で、環境衛生の視点は必須のものとなっている。この講義を通して環境衛生の重要性を理解していただきたい。
環境衛生監視員として働くための基礎知識を講義しているので、関係分野に就職した時は参考にされたい。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 獣医公衆衛生学Ⅱ | 獣医公衆衛生学教育研修協議会編 | 文永堂出版 ¥4,800 |
参考書 | (なし) |