英文名 | Ecology for Satoyama (Village Forest) | |
---|---|---|
科目概要 | 生物環境科学科2年後期 [水曜日4時限(週1コマ)]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎馬場 光久 | |
講義室 | 821講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VE301-EE27 | |
JABEE認定プログラム履修の手引き(表3・14)との関連 | E |
里山における植物群落と人間との関わりについて学び、里山の生物多様性を保全するため管理の方法について正しく理解する。
人々の利用によって維持されてきた里山の環境,特に植物群落について利用の低下による影響,外来植物の侵入と在来植物の保全について講義する。さらに,人工林の管理や土砂災害などについても講義する。
教科書および配布資料について,板書やパワーポイントによる講義形式で進める。講義内容について授業中に学生に質問して回答する機会を設ける。
フィードバックとして,小テストの解答用紙に質問が記入されていた場合,次回以降に回答したり,補足説明したりする。また,試験解説を行う。
①豊かな人間性
〇②環境科学に関する知識と教養・倫理観
◎③生態系機能の解明と理解
④環境資源の維持と修復
⑤環境保全に関する社会の要請に応える能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 |
---|---|---|---|---|
1 | 里山の植物群落の見方 | 植物群落の見方(参考書2 第2章) | 馬場 光久 | 9/22④ |
2 | 里山の成り立ち① | 落葉広葉二次林(雑木林)の利用と管理(参考書2 第3章) | 馬場 光久 | 9/29④ |
3 | 里山の生物多様性① | 雑木林(参考書3 第3章,参考書4) | 馬場 光久 | 10/6④ |
4 | 里山における物質循環① | 雑木林(教科書 第6章) | 馬場 光久 | 10/13④ |
5 | 人工林① | 人工林の現状(参考書2 第3章) | 馬場 光久 | 10/20④ |
6 | 人工林② | 人工林の管理(参考書2 第3章) | 馬場 光久 | 10/27④ |
7 | 人工林③ | 傾斜地の保全(教科書 第7章) | 馬場 光久 | 11/10④ |
8 | 中間試験および解説 | 1~8回目までの内容についての試験および解説 | 馬場 光久 | 11/17④ |
9 | 里山における物質循環② | 人工林(教科書 第7章,参考書4) | 馬場 光久 | 11/24④ |
10 | 里山の成り立ち② | アカマツ林の消長(参考書3 第1章) | 馬場 光久 | 12/1④ |
11 | 里山の成り立ち③ | 低湿地の利用(教科書 第5章,参考書6) | 馬場 光久 | 12/8④ |
12 | 里山の成り立ち④ | 低湿地の保全(教科書 第5章,参考書6) | 馬場 光久 | 12/15④ |
13 | 里山の生物多様性② | 草原の減少と在来草本植物の保全(教科書 第6章) | 馬場 光久 | 12/22④ |
14 | 里山の生物多様性③ | 農耕地の管理と外来植物の繁茂(教科書 第6章) | 馬場 光久 | 1/5④ |
1)里山の生態系の特徴を把握し、その保全の重要性が理解できる。
2)里山生物多様性について理解し、問題点の整理とその対策について説明できる。
3)里山の生態系における物質循環が説明できる。
小テストの結果も最終成績に反映させる(13点)。講義の中で1回中間試験を実施する(20点)。最終試験においては講義の後半の内容を中心に到達目標を考慮した試験を実施する(67点)。到達目標の達していない学生から申し出があれば、追再試験を実施する。なお、欠席は1回につき3点減点する。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:2回目以降の講義資料を事前に配布します。この資料には引用文献を明記していますので、事前に資料に目を通して質問などを考えておいてください(予習)。このための時間として毎週30分を想定しています。
復習:2回目以降はその前の回の講義内容について小テストを実施しますので、講義内容を整理しておいてください(復習)。このための時間として毎週30分を想定しています。
植物に関する講義だけではなく、土壌や生態に関する講義も受講することが望まれます。
出席の確認以外も月曜日~金曜日午後4時30分~6時30分に、研究室にて質問を受けます。
講義中に質問できなかった場合にはオフィスアワーを利用して質問に来てください。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 1. 「土壌環境学」 | 岡崎正規 編 | 朝倉書店 |
参考書 | 1. 「生態学からみた里やまの自然と保護」 | 日本自然保護協会 編 | 講談社サイエンティフィック |
参考書 | 2. 「植生管理学」 | 福嶋司 編 | 朝倉書店 |
参考書 | 3. 「里山の生態学」 | 広木 詔三 編 | 名古屋大学出版会 |
参考書 | 4. 「森林生態学」 | 岩坪五郎 編 | 文栄堂出版 |
参考書 | 5. 「里山の雑木林」 | 全国林業普及協会 編 | 農文協 |
参考書 | 6. 「われら共有の農業 持続可能な農業の確立に向けて」 | 東京農工大学「われら共有の農業」編集員会 編 | 古今書院 |
参考書 | 7. 「草地の生態と保全」 | 日本草地学会 編 | 学会出版センター |
参考書 | 8. 「ニセアカシアの生態学」 | 崎尾 均 編 | 文一総合出版 |