英文名 | Practice in Comprehensive Animal Science | |
---|---|---|
科目概要 | 生物環境科学科3年前期 [金曜日3・4時限(週2コマ)]、3群科目、選択、実習、1単位(45時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎畔柳 正 | |
講義室 | 841講義室、実験実習家畜棟 | |
備考 | 科目ナンバリング:VE304-EE32 |
家畜としての動物は人間の食料資源や労役として、長い年月をかけて改良が行われ多数の品種や系統が造成されてきた。本実習では、家畜の品種・用途ならびに家畜の見方、接し方・扱い方について、具体的な飼育管理作業を体験する。また飼料生産方法、農牧場内作業で用いる機械・管理器具等の名称・用途および扱いについて習得する。
家畜に直接接する飼育管理(羊の剪毛、去勢、牛の体尺測定など)や飼料作物の栽培圃場で飼料生産に係わる作業(雑草防除など)の実践的な体験を通して、家畜生産の現状を習得する。
学部内のフィールドサイエンスセンター十和田農場に飼育されている家畜および飼料作物の栽培圃場を使って、家畜生産全般について実践的に体得して、産業動物の総合的な科学を実習する。フィードバックとして、授業中に課題を回収し、ただちに模範解答を配布し、特徴的な見解や誤解についてコメントする。
1.豊かな人間性
3.生態系機能の解明と理解
4.環境資源の維持と修復
5.環境保全に関する社会の要請に応える能力
回 | 項目 | 内容 | 日時 |
---|---|---|---|
1 | オリエンテーション | 実習全体の概要、畜産の概要について | 4/2③④ |
2 | 家畜の飼養管理 | 牛・豚・羊・山羊の飼養管理技術を知る | 4/16③④ |
3 | 家畜の品種と特徴 | 牛・豚・羊・山羊の各品種と特徴を知る | 4/23③④ |
4 | 家畜の特徴 | 乳牛、肉用牛、豚の斑紋等をスケッチして各個体毎の特徴を知る | 5/7③④ |
5 | 家畜の取り扱い | 牛の保定、誘導など基本的な扱い方および直腸検査を体験し、家畜の生産(繁殖)管理を知る | 5/14③④ |
6 | 羊の剪毛 | 羊の体格等の基礎知識を習得し、保定、誘導などの基本的な扱い方を知り、剪毛を体験する | 5/21③④ |
7 | 馬の歩様 | 馬の基礎知識、スポーツや福祉分野での利用効果と密接に関連する馬の歩様について知る | 5/28③④ |
8 | 家畜の審査 | 肉用牛の体尺測定、肉用牛の見方、審査方法を学ぶ | 6/4③④ |
9 | 家畜の健康 | 家畜管理に必要な処置方法(去勢)を知る | 6/11③④ |
10 | 牧草地の管理 | 牧草の種類、貯蔵自給飼料の収穫方法と貯蔵方法について知る | 6/18③④ |
11 | 畜舎内の環境 | 各家畜毎の畜舎の特徴とそれを取り巻く環境について知る | 6/25③④ |
12 | 家畜の個体識別 | 個体管理の技術である肉用牛の鼻紋採取および旋毛の確認を体験 | 7/2③④ |
13 | 酪農業とは | 乳牛の一生と乳生産の概要を知る | 7/9③④ |
14 | 学習のまとめ | 実習全般の補足説明、有機畜産物等の特徴ある畜産物の紹介 | 7/16③④ |
獣医学部の学生として中・大家畜を扱える基礎を身につけることで、中・大家畜を扱う際に、自身は恐怖心などを持たず、かつ扱われた家畜がストレスを感じない扱いができる。
全14回の内10回の実習レポートにより評価(10点×10回)(割合:100%)。
【授業時間外に必要な学習の時間:-時間】
予習:図書館に家畜の管理、家畜の品種、動物の病気、草地管理、飼料学等に関する図書があるので利用して、事前に家畜の管理法、給与飼料等について理解しておいてください。
復習:実習を終えてわからない点があった場合は、オフィスアワーやメールを利用して、理解に努めてください。また、理解できない点があれば、積極的に質問してください。
実習は中大動物・機器を扱う実習のため、受講態度としては自分自身と扱う動物に怪我や事故のないようにすること。そのために、動きやすく汚れを気にしない服装や履き物を着用する。畜舎に入る時には、必要に応じて履き物・身体・手指の消毒を行う。また動物を扱う時には恐がらず、かつ恐がらせないように声をかけながら近づき、動物と十分コミュニケーションをとるように心がける。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 動物総合科学実習テキスト | 東 善行・畔柳 正編 | |
参考書 | 家畜の管理1 | 野附巌・山本禎紀編 | 文永堂 |