Web Syllabus(講義概要)
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動物環境衛生学
英文名Environmental Hygiene
科目概要生物環境科学科3年後期 [火曜日2時限(週1コマ)]、3群科目、選択、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎鎌田 亮 (※)
講義室841講義室
備考科目ナンバリング:VE301-EE29

授業の目的

野生動物を含めた多くの生物は、環境汚染によって数々の苦難を強いられてきた。環境汚染の歴史・現状と動物の健康影響の種類・メカニズムを学習し、野生動物の健康を守るために環境をどのように修復・保全していかなければならないか考える道標としたい。

教育内容

1.環境汚染・環境破壊の歴史と現在の状況について説明する。
2.化学物質による生物影響の種類・メカニズムについて、主に哺乳類を対象として、各臓器の構造と機能の概説とともに講義する。
3.環境の修復・保全対策について関連法規を含めて説明する。

教育方法

配付資料とパワーポイントを用いて講義形式で進める。
定期試験の内容・結果に疑問がある場合には面談に応じ、疑問に答える。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

 3.生態系機能の解明と理解
〇4.環境資源の維持と修復
◎5.環境保全に関する社会の要請に応える能力

授業内容(シラバス)

項目内容担当者日時
1動物環境衛生学とは環境汚染の歴史と環境衛生学の成立鎌田 亮
2大気汚染大気汚染物質の汚染源、環境中動態、大気汚染の例鎌田 亮
3水質汚染水質汚染物質の汚染源、環境中動態、水質汚染の例鎌田 亮
4土壌汚染土壌汚染物質の汚染源、環境中動態、土壌汚染の例鎌田 亮
5化学物質の生体内動態1環境汚染物質の動物体内への移行鎌田 亮
6化学物質の生体内動態2化学物質の体内動態と防御機構鎌田 亮
7遺伝毒性・発がん性遺伝毒性の種類・メカニズムと遺伝毒性物質
発がんのメカニズムと発がん性物質
鎌田 亮
8生殖・発生への影響生殖器の構造と機能、個体発生の過程、代表的な生殖発生毒性物質鎌田 亮
9呼吸器・免疫への影響呼吸器・免疫系の構造と機能、化学物質による傷害、代表的な呼吸器・免疫系毒性物質鎌田 亮
10肝臓・腎臓への影響肝臓・腎臓の構造と機能、化学物質による傷害、代表的な肝臓・腎臓毒性物質鎌田 亮
11神経系・その他臓器への影響神経系・その他臓器の構造と機能、化学物質による傷害、代表的な神経系・その他臓器の毒性物質鎌田 亮
12汚染物質の分解・耐性機構細菌・植物による化学物質の吸収・分解鎌田 亮
13環境保全への取り組み環境汚染低減への取り組み(バイオレメディエーション等)鎌田 亮
14環境保全関連法規国内外の野生生物保護・環境保全に関する法律・取り決め鎌田 亮
No. 1
項目
動物環境衛生学とは
内容
環境汚染の歴史と環境衛生学の成立
担当者
鎌田 亮
日時
No. 2
項目
大気汚染
内容
大気汚染物質の汚染源、環境中動態、大気汚染の例
担当者
鎌田 亮
日時
No. 3
項目
水質汚染
内容
水質汚染物質の汚染源、環境中動態、水質汚染の例
担当者
鎌田 亮
日時
No. 4
項目
土壌汚染
内容
土壌汚染物質の汚染源、環境中動態、土壌汚染の例
担当者
鎌田 亮
日時
No. 5
項目
化学物質の生体内動態1
内容
環境汚染物質の動物体内への移行
担当者
鎌田 亮
日時
No. 6
項目
化学物質の生体内動態2
内容
化学物質の体内動態と防御機構
担当者
鎌田 亮
日時
No. 7
項目
遺伝毒性・発がん性
内容
遺伝毒性の種類・メカニズムと遺伝毒性物質
発がんのメカニズムと発がん性物質
担当者
鎌田 亮
日時
No. 8
項目
生殖・発生への影響
内容
生殖器の構造と機能、個体発生の過程、代表的な生殖発生毒性物質
担当者
鎌田 亮
日時
No. 9
項目
呼吸器・免疫への影響
内容
呼吸器・免疫系の構造と機能、化学物質による傷害、代表的な呼吸器・免疫系毒性物質
担当者
鎌田 亮
日時
No. 10
項目
肝臓・腎臓への影響
内容
肝臓・腎臓の構造と機能、化学物質による傷害、代表的な肝臓・腎臓毒性物質
担当者
鎌田 亮
日時
No. 11
項目
神経系・その他臓器への影響
内容
神経系・その他臓器の構造と機能、化学物質による傷害、代表的な神経系・その他臓器の毒性物質
担当者
鎌田 亮
日時
No. 12
項目
汚染物質の分解・耐性機構
内容
細菌・植物による化学物質の吸収・分解
担当者
鎌田 亮
日時
No. 13
項目
環境保全への取り組み
内容
環境汚染低減への取り組み(バイオレメディエーション等)
担当者
鎌田 亮
日時
No. 14
項目
環境保全関連法規
内容
国内外の野生生物保護・環境保全に関する法律・取り決め
担当者
鎌田 亮
日時

到達目標

1.環境汚染の歴史、現在の実態を把握する。
2.化学物質による生物影響の種類・メカニズムを理解し、説明できる。
3.環境の修復・保全対策の立案ができる。

評価方法

定期試験によって評価する(100%)。

準備学習(予習・復習等)

【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:書籍、インターネット等を通して、環境汚染問題にはどのようなものがあるか調査する。
復習:配付資料では特に重要な項目を紹介するが、興味のある分野については自分でさらに学習すること。

その他注意事等

環境衛生学は野生生物保護に関する重要な学問の1つである。積極的な気持ちで参加して欲しい。

実務経験の授業への活用方法:国立環境研究所での勤務経験で得た知識を生かして、環境汚染の現況とその影響、研究、対策について詳説する。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書各回資料を配付する
参考書環境衛生科学 内海英雄、大沢基保 南江堂
参考書環境衛生の科学  篠田純男、那須正夫、黒木広明、三好伸一  三共出版
参考書環境毒性学  渡邉泉、久野勝治  朝倉書店
教科書
署名
各回資料を配付する
著者・編者
発行所
参考書
署名
環境衛生科学 
著者・編者
内海英雄、大沢基保 
発行所
南江堂
参考書
署名
環境衛生の科学  
著者・編者
篠田純男、那須正夫、黒木広明、三好伸一  
発行所
三共出版
参考書
署名
環境毒性学  
著者・編者
渡邉泉、久野勝治  
発行所
朝倉書店