英文名 | Introduction to Information Science | |
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科目概要 | 生物環境科学科2年後期 [月曜日2時限(週1コマ)]、2群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎皆川 秀夫 | |
講義室 | 821講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VE201-BS18 | |
JABEE認定プログラム履修の手引き(表3・14)との関連 | E |
科目 | 教科に関する科目(高等学校 農業) |
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施行規則に定める科目区分 |
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コンピュータの構造(ハードウエア)と、それを支えるオペレーテイングシステム(基本ソフトウエア)の機能、および各種プログラミングの基礎を学習する。さらにデータベースやコンピュータ同士を接続したネットワーク、さらにAI(人工知能)の原理も理解する。
これまで「人間」にしかできないと思われていた知的な行為(認識、推論、会話、創造など)が「コンピュータ」でもできる時代になってきた。日常生活ではAI(人工知能)、5G(第5世代移動通信システム)、IoT(モノのインターネット)、ICT(情報通信技術)、Big Data(大量・複雑なデータ) といったコンピュータ用語が氾濫している。
本講義では、コンピュータの「構造」(ハードウエア)を理解するとともに,それを動かすための「機能」(基本・応用ソフトウエア)を学習する。構造では「コンピュータの歴史・種類」や「半導体・光通信の原理」などを、機能では「数の体系」(2・8・10・16進数)・「論理・代数の演算」(ブール代数)・「OS」(基本ソフトウエア)・「プログラミング言語」・「AIの原理」(ベイズ統計)・「情報セキュリティ」などを、それぞれ学ぶ。さらに、農学・生命科学との関連を重視し、「AI豚舎」や「タンパク質の構造・機能・分類」の研究事例を紹介する。
1)「指定教科書」を使って講義する。理解を確認するため「小テスト」を2~3回実施する。さらに、「ビデオ映像」を通じて理解を深める。
2)「講義の改善」(フィードバック)=>「小テスト」の成績、「授業評価」のアンケート調査結果、および「現代社会」のニーズ動向をそれぞれ反映し、次年度の講義の改善に努める。
1)豊かな人間性。
2)環境科学に関する知識と教養・倫理観。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 |
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1 | コンピュータの基本構成 | コンピュータの歴史、コンピュータの5大装置 | 皆川 秀夫 | 9/27② |
2 | ガイダンス、情報化社会、資格紹介 | 受講のねらいと諸注意、コンピュータと情報化社会(IT・ITC社会)、情報処理技術者試験(国家試験) | 皆川 秀夫 | 10/4② |
3 | コンピュータのデータ表現(1) | 表現単位、情報量、基数と基数変換 | 皆川 秀夫 | 10/14② |
4 | コンピュータのデータ表現(2) | データの表現形式、数値データ(10進、2進、8進、16進) | 皆川 秀夫 | 10/18② |
5 | <基礎知識の確認> | 小テスト(1)と解説 | 皆川 秀夫 | 10/25② |
6 | 中央処理装置と主記憶装置 | CPU、ROM、論理(演繹・帰納)、真理値 | 皆川 秀夫 | 11/1② |
7 | 論理回路 | 論理式、AND・OR・NOT・XOR回路、半加算器、全加算器 | 皆川 秀夫 | 11/11② |
8 | <基礎知識の確認> | 小テスト(2)と解説 | 皆川 秀夫 | 11/15② |
9 | ソフトウエア(1) | システムソフトウエア(OS)、応用ソフトウエア | 皆川 秀夫 | 11/22② |
10 | ソフトウエア(2) | OSの機能と構成(Windows・Linux) | 皆川 秀夫 | 11/29② |
11 | ソフトウエア(3) | 1)プログラム言語(C/Java/Python) 2)AI(人工知能)の原理と応用(AI豚舎の研究事例) 3)PCによる「タンパク質の構造・機能」の数値解析事例 | 皆川 秀夫 | 12/6② |
12 | <基礎知識の確認> | 小テスト(3)と解説 | 皆川 秀夫 | 12/13② |
13 | データベース | 関係モデル、データベース言語(SQL) | 皆川 秀夫 | 12/20② |
14 | ネットワークとセキュリティ、および総括 | 1)LAN、誤り制御、電子メール・WEB、暗号 2)基礎知識のまとめ、本試験対策 | 皆川 秀夫 | 12/27② |
1)コンピュータの仕組みが理解できる。
2)電子回路と情報との対応が理解できる。
3)オペレーテイングシステム(OS)の重要性を認識できる。
4)簡単なプログラミングができる。
5)専門英語が理解できる。
小テスト(3回、30%)、本試験(70%)に基づき成績を評価する。なお、欠席は-5点、遅刻は-2点として評価点に換算する。
【授業時間外に必要な学習の時間: 2~5時間/回】
「予習」: 区分ごとに小テスト(3回)を課すので「講義の要点」をノートにまとめておくこと。教科書の『情報科学の基礎』に加え、図書館・インターネットにて他の参考資料にも親しむこと。
「復習」: 小テストの結果で不得手な箇所を確認、理解すること。理解を一層深めるためには教員との対話や学生同士の議論が不可欠であり、「質問」や「オフィスアワー」(個別相談)などを通じて「耳学問」の大切さを実践すること。
本講義は、情報化社会における基礎科目として重要な科目の1つであり、これを習得するには日々の努力が不可欠である。「オフィスアワー」を毎週の講義日の12:30~13:00に「講義教室」で行う。毎回、「AV機器」(映像)を通じて数学(論理・代数)、半導体、光ファイバー、スパコン、ネットワーク、ビッグデータなどの最新情報関連技術を理解する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 1)「情報科学の基礎」 | 石田・井内・梅田・大道・山本(著) | 実教出版 |
教科書 | 2)「論理と代数の基礎」 | 硲(ハザマ)(著) | 培風館 |
参考書 | 「ITワールド」インフォテックサーブ2021 | ㈱インフォテック・サーブ |