英文名 | Reconstruction from the Disasters | |
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科目概要 | 生物環境科学科3年集中 [集中]、3群科目、選択、講義、1単位(15時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎小野 賢二 (※) | |
講義室 | 841講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VE301-RS35 | |
JABEE認定プログラム履修の手引き(表3・14)との関連 | G、H、I |
農林業現場において植物の生育基盤である土壌が元来持っている機能や役割等を学び、災害に遭遇し、生産基盤としての土壌機能(の一部、またはほとんど)を喪失した生育基盤に対してその機能を復旧、復興させるために、必要かつ有効な土壌再生・基盤造成の状況を知り、それらの技術を理解する。
東日本大震災からの復興事業現場の現状を講義する。復興事業の状況を通じて見えてきた問題点を整理、分析して、明らかにする。今後起こりうる災害への対策を解説するとともに現状の課題を考察する。
パワーポイントと配布資料を用いて、講義形式で進める。授業終了後のレポート課題を遂行することにより、災害復興による環境資源の修復に関する知識・技術を復習し、環境保全・災害復興に関する社会的要請にこたえる能力を醸成する
◎災害復興による環境資源の修復に関する知識・技術
〇環境保全・災害復興に関する社会的要請にこたえる能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 |
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1 | ガイダンス、イントロダクション, 災害とは?、復興とは? | 授業の進め方の紹介、農林業の現場で発生する災害の紹介、復旧と復興、Build Back Betterに関する解説 | 小野 賢二 | 11/20① |
2 | 土壌の塩害と除塩法 | 土壌塩害とその復旧・復興 | 小野 賢二 | 11/20③ |
3 | 生育基盤としての土壌 | 土壌に求められる要件と土壌生成過程 | 小野 賢二 | 11/20④ |
4 | 海岸防災林の役割 | 海岸防災林に期待される公益的機能と役割 | 小野 賢二 | 11/27① |
5 | 災害復興の基本的な考え方 | Building Back Better (BBB)と海岸林再生方針 | 小野 賢二 | 11/27② |
6 | 海岸防災林の再生 | 多機能海岸防災林の造成実績と近未来的な課題 | 小野 賢二 | 11/27③ |
7 | 森林における放射性Cs動態 | 原発事故により放射性Csで汚染された森林の状況についての紹介 | 小野 賢二 | 11/27④ |
1)生育基盤としての土壌の機能・役割を理解し、日本の(森林)植生と土壌の分布を把握できるようになる。
2)東日本大震災大津波で被災した海岸防災林の被害状況や、放射性Csで汚染された森林土壌の状況などについて理解し、被災した森林再生の状況とその近未来的な課題について、自発的に考察できるようになる。
3)植物の生育基盤として、適正な土壌が備えうるべき要件を理解し、生育基盤を人工的に用意した場合に、留意すべき点や必要な技術を説明できるようになる。
評価は講義終了後に課すレポートの成績で行う。なお、欠席は減点対象(1講義2点、最大14点)とする。ただし、受講時間が講義時間の7割未満の場合には成績評価を行わない。授業への自発的・積極的な参加(講義内外問わず、授業内容への意見や質問、内容などの要望)は歓迎します。
【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
予習:講義前に紹介する参考文献を事前に読んでおくとよい。
復習:新聞やTVニュースで日々報道される災害に関するニュースに耳を傾け、頻発する様々な農林業災害に対して農学、林学、土壌学的技術、知見がどのように役立てられるか、自分の考えを纏めておくこと。最終講義終了時に課されたテーマで小レポートを作成して提出すること。
土壌生成・分類・調査法などに関する基礎知識が必要となりますので、土壌に関する講義も受講していることが望まれます。
実務経験の授業への活用方法:津波被災海岸林の復興現場調査や、森林生態系における放射性Cs汚染実態調査の経験を踏まえ、その現状と課題を概説し、実際の復興内容についてレポート課題を遂行することで、災害復興に関する知識・技術を習得する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (なし) | ||
参考書 | 「植栽基盤整備技術マニュアル」 | 国土交通省都市局公園緑地・景観課緑地環境室 監修 | (一財)日本緑化センター 202pp. |
参考書 | 「林野土壌の分類(1975)」 | 土じょう部 | 林業試験場研究報告 280:1-28 |
参考書 | 「大地の五億年」 | 藤井一至 | ヤマケイ新書 229pp |
参考書 | 「土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて」 | 藤井一至 | 光文社新書 |