英文名 | Environmental Microbiology | |
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科目概要 | 生物環境科学科2年前期 [火曜日1時限(週1コマ)]、3群科目、選択、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎山本 裕司 | |
講義室 | 831講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VE301-EE18 |
微生物は我々人間の生活に様々な恩恵をもたらすとともに、地球の物質循環に重要な役割を果たしている。本講義では、前半の基礎微生物学で微生物に関する基本的な知識を修得する。後半の講義では、私たちの生活と環境保全に深くかかわるトピックスを通じて、微生物がどのように活用されているのか理解することを目標とする。
環境微生物の理解に必要な基礎的な知識について確認を行った後、食品の製造における微生物の役割と利用、ヒトや動物における腸内細菌の役割、環境中に存在する微生物の役割と利用の可能性、医薬品の製造における微生物の利用と将来的な可能性について解説する。
パワーポイントや配布資料を活用しながら、講義形式ですすめる。確認問題あるいは小テストについては、次回の講義で採点した答案を返却し、特に理解度が低かった項目を中心に解説する。また、講義に関する質問については講義中あるいはホームページで回答する。
〇環境科学に関する知識と教養・倫理観
◎生態系機能の解明と理解
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 |
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1 | ガイダンス | 本講義の特色、学習内容に関するガイダンス | 山本 裕司 | 4/6① |
2 | 基礎微生物学1 | 微生物の定義と分類 | 山本 裕司 | 4/13① |
3 | 基礎微生物学2 | 細胞の構造 | 山本 裕司 | 4/20① |
4 | 基礎微生物学3 | 微生物の遺伝学 | 山本 裕司 | 4/27① |
5 | 基礎微生物学4 | 代謝と酵素 | 山本 裕司 | 5/11① |
6 | 基礎微生物学5 | 代謝の多様性 | 山本 裕司 | 5/18① |
7 | まとめと中間試験 | 中間試験を行うとともに前半の講義を総括する | 山本 裕司 | 5/25① |
8 | 応用微生物学1 | 発酵食品の製造における微生物の役割 | 山本 裕司 | 6/1① |
9 | 応用微生物学2 | お酒の製造に関係する微生物とその役割 | 山本 裕司 | 6/8① |
10 | 応用微生物学3 | 微生物を利用した物質生産 | 山本 裕司 | 6/15① |
11 | 環境微生物学1 | 動物の消化管に棲息する微生物とその役割 | 山本 裕司 | 6/22① |
12 | 環境微生物学2 | 植物と共生する微生物とその役割 | 山本 裕司 | 6/29① |
13 | 環境微生物学3 | 微生物を用いた環境修復 | 山本 裕司 | 7/6① |
14 | 環境微生物学4 | 微生物を用いた次世代燃料の生産 | 山本 裕司 | 7/13① |
①微生物に関する基礎的な知識、すなわち、微生物の分類、細胞の構造、代謝、遺伝学的な特徴について説明できる。
②現代社会における微生物の利用法と将来的な可能性について説明できる。
①中間試験 (基礎的な微生物学の知識を確認する。)( 50%)。
②小テスト(後半の講義の際に毎回実施する。)(50%)。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:講義内容は予め通知するので、参考書等を利用して基本的な知識を修得しておく。
復習:講義資料に記載されている確認問題を中心に内容の整理と理解に努める。
本講義では、基礎的な微生物学の講義を行った後、微生物に関連する様々なトピックスを紹介する。後半の講義では、理解度を確認する小テストを毎回行うので、積極的な姿勢で講義に参加してほしい。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (なし) | ||
参考書 | 微生物学 (基礎生物学テキストシリーズ 4) | 青木 健次 | 化学同人 |
参考書 | 応用微生物学 | 横田篤、大西康夫、小川順 | 文永堂出版 |
参考書 | 環境にかかわる微生物学入門 | 山中健生 | 講談社サイエンティフィク |
参考書 | 環境微生物学 | 久保幹、森﨑久雄、久保田謙三、今中忠行 | 化学同人 |