Web Syllabus(講義概要)
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環境経済学
英文名Environmental Economy
科目概要生物環境科学科3年集中 [集中]、3群科目、選択、講義、1単位(15時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎柴崎 浩平 (※)
講義室841講義室
備考科目ナンバリング:VE301-EE31

授業の目的

環境と経済の関係、農林水産業・農山漁村における環境を保全するための経済的視点を理解する。また、環境保全を取り巻く課題の具体的解決策を考察するための知識を得る。

教育内容

環境経済学とは,環境問題を経済学の観点から分析する学問である。本講義では,環境問題をめぐる価値観の多様性と人間の行動や地域資源を活かした産業について複数の事例をとりあげて解説し,受講者自身が自らの身近な事例等に置き換え,環境問題への経済・産業的対応を考えられるようになることを目指す。また,人と自然との関係を知り,行動できるための自然・社会調査方法について学ぶ。

教育方法

講義形式に加え,グループに分かれてのディスカッションを取り入れる。また,講義中に行うデジタルアンケート・集計による受講者リアクションを講義題材とするとともに,ミニレポート・ミニテストにコメント・評価を記し,フィードバックを行う。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

○1.豊かな人間性  ◎2. 環境科学に関する知識と教養・倫理観

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1日本の農山漁村環境と環境経済学オリエンテーションをおこなうとともに,環境経済学という分野の概要とその他の学問分野の関係性について講義する。そして,本科目での議論の対象の明確化をおこなう。柴崎 浩平
2食料・農業・農村をめぐる現状と地域資源の管理地域資源の分類・特徴について講義するとともに地域資源管理の現状について講義をおこなう。地域資源が保持する公益的機に触れ,農業農村の多面的機能および生態系サービスについて学ぶ。柴崎 浩平
3地域資源の管理主体について地域資源を管理する主体と主体間の関係性について,経済学的な視点から捉える。柴崎 浩平
4地域資源管理に対する公的サポート地域資源管理に対する公的サポートの実態と課題について学ぶ。柴崎 浩平
5新たな資源管理システムの構築に向けた実践の現場1新たな資源管理システムを構築していくための実践活動およびその課題を紹介する。そして,理論を通して実践活動を捉える。柴崎 浩平
6新たな資源管理システムの構築に向けた実践の現場2新たな資源管理システムを構築していくための実践活動およびその課題を紹介する。そして,理論を通して実践活動を捉える。柴崎 浩平
7まとめ新たな資源管理システムを構築していくための視点や方策についてディスカッションをおこなうとともに,理解度チェックのためのテストをおこなう。柴崎 浩平
No. 1
項目
日本の農山漁村環境と環境経済学
内容
オリエンテーションをおこなうとともに,環境経済学という分野の概要とその他の学問分野の関係性について講義する。そして,本科目での議論の対象の明確化をおこなう。
担当者
柴崎 浩平
No. 2
項目
食料・農業・農村をめぐる現状と地域資源の管理
内容
地域資源の分類・特徴について講義するとともに地域資源管理の現状について講義をおこなう。地域資源が保持する公益的機に触れ,農業農村の多面的機能および生態系サービスについて学ぶ。
担当者
柴崎 浩平
No. 3
項目
地域資源の管理主体について
内容
地域資源を管理する主体と主体間の関係性について,経済学的な視点から捉える。
担当者
柴崎 浩平
No. 4
項目
地域資源管理に対する公的サポート
内容
地域資源管理に対する公的サポートの実態と課題について学ぶ。
担当者
柴崎 浩平
No. 5
項目
新たな資源管理システムの構築に向けた実践の現場1
内容
新たな資源管理システムを構築していくための実践活動およびその課題を紹介する。そして,理論を通して実践活動を捉える。
担当者
柴崎 浩平
No. 6
項目
新たな資源管理システムの構築に向けた実践の現場2
内容
新たな資源管理システムを構築していくための実践活動およびその課題を紹介する。そして,理論を通して実践活動を捉える。
担当者
柴崎 浩平
No. 7
項目
まとめ
内容
新たな資源管理システムを構築していくための視点や方策についてディスカッションをおこなうとともに,理解度チェックのためのテストをおこなう。
担当者
柴崎 浩平

到達目標

1)環境と経済との関係性を説明できるようになる。
2)地域資源の公益的機能を理解し、それを説明するための知識・技法を習得する。
3)環境・経済・社会のバランスを顧慮し,環境問題を解決していくための視座を獲得する。

評価方法

ディスカッションへの参加度、質問への回答,グループディスカッションの記録(ミニレポート)等授業態度を60点,ミニテスト(40点)によって評価する。

準備学習(予習・復習等)

【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
予習:講義の前に下記に挙げた参考書を読んで理解しておくこと(わからない専門用語や事象について明確にする)。ディスカッションの課題を講義の中で事前に知らせるので、ディスカッションに積極的に参加できるよう、情報を準備しておくこと。
復習:講義時に配布した資料を見直し,振り返りをする。自分の身近にある事例について置き換えて考える。

その他注意事等

集中講義機関の授業時間前後にオフィスアワーを設ける。
実務経験の授業への活用方法:行政と協働し,ため池の新たな管理システム構築に向けた研究・実践活動をおこなってきた経験を踏まえ、循環型社会の実現の方策について概説する。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書毎回資料を配布する。
参考書農林水産省:食料・農業・農村白書(食料・農業・農村の動向)平成31年度(令和元年度)版が農林水産省のwebサイトから閲覧・ダウンロードできる
参考書note「東播磨フィールドステーション」柴崎浩平https://note.com/eharimafs
参考書youtubeチャンネル「東播磨フィールドステーション ため池ちゃんねる」柴崎浩平https://www.youtube.com/channel/UCn9_fni3oYjZyRNk44l4I4g
参考書コモンズと地方自治 : 財産区の過去・現在・未来泉留維,齋藤暖生,山下詠子,浅井美香日本林業調査会,2011
参考書地域資源保全主体としての集落-非農家・新住民による再編を目指して-本田恭子農林統計協会,2013
参考書環境経済学をつかむ 第4版栗山浩一・馬奈木俊介有斐閣,2020
教科書
署名
毎回資料を配布する。
著者・編者
発行所
参考書
署名
農林水産省:食料・農業・農村白書(食料・農業・農村の動向)
著者・編者
発行所
平成31年度(令和元年度)版が農林水産省のwebサイトから閲覧・ダウンロードできる
参考書
署名
note「東播磨フィールドステーション」
著者・編者
柴崎浩平
発行所
https://note.com/eharimafs
参考書
署名
youtubeチャンネル「東播磨フィールドステーション ため池ちゃんねる」
著者・編者
柴崎浩平
発行所
https://www.youtube.com/channel/UCn9_fni3oYjZyRNk44l4I4g
参考書
署名
コモンズと地方自治 : 財産区の過去・現在・未来
著者・編者
泉留維,齋藤暖生,山下詠子,浅井美香
発行所
日本林業調査会,2011
参考書
署名
地域資源保全主体としての集落-非農家・新住民による再編を目指して-
著者・編者
本田恭子
発行所
農林統計協会,2013
参考書
署名
環境経済学をつかむ 第4版
著者・編者
栗山浩一・馬奈木俊介
発行所
有斐閣,2020