Web Syllabus(講義概要)
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環境倫理学
英文名Environmental Ethics
科目概要生物環境科学科1年後期 [土曜日1・2時限]、2群科目、必修、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎長利 洋 (※)
講義室
JABEE認定プログラム履修の手引き(表3・14)との関連C

教員免許取得のための必修科目

科目教科に関する科目(高等学校 農業)
施行規則に定める科目区分
  • 農業

授業の目的

授業の目的:
技術が今日のように社会に強力な影響力をもつ時代になると、倫理観のある技術者が扱うのでなければ、技術は危険ですらある。これからの技術者には、広い視野で社会のために考えて行動できることが期待されている。そのため、技術者として、自信と誇りをもち社会的責任を有する立場から、倫理的問題に直面したときに適切な価値判断を行い、問題を解決するための行動を設計する能力と、その行動を実践する意思力を伸ばすことを目的とする。
教育内容:
「人を傷つけない」「モノを盗まない」など、人としての倫理は身についているでしょう。一方、専門家の分野は一般の人には分かりにくく、不正をしても分からないものです。それだけに専門家には自らの倫理行動が求められます。技術者は専門家としての倫理意識を身につけ、自ら律することが重要です。そのため、広い視野で社会のために考えて行動できる技術者として必要な倫理的判断力と倫理的意思力を養うため、技術者の倫理に関する基礎的な知識を学ぶ。
 キーワード: 技術者倫理、環境倫理
教育方法:
講義形式で行う。各回講義は、担当教員が作成した教材(配付資料と講義用プレゼンテーション)に基づいて進める。講義内容に記載している箇所で不明な点があれば、授業時や授業終了後に質問すること。

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1講義ガイダンス
モラルへのとびら
講義日程、講義内容、受講にあたっての留意事項等の説明
倫理とは何か、モラルと倫理、法と倫理について
長利 洋
2技術者と倫理技術者倫理の歴史、職務上の義務、技術者の倫理教育長利 洋
3組織のなかの個人の役割倫理の見方、安全文化長利 洋
4組織上の人間関係個人と法人、組織とコミュニティ、積極的倫理、利益相反長利 洋
5倫理実行の手法倫理判断の方法、セブン・ステップ・ガイド、決疑論長利 洋
6技術者のアイデンティティ科学技術とは何か、専門職の倫理、研究者の行動規範長利 洋
7技術者の資格職業と専門職業、技術士、JABEE、国際間相互承認長利 洋
8事故責任の法の仕組み注意・過失・欠陥、ヒヤリハット、職務と注意義務長利 洋
9法的責任とモラル責任不法行為法、製造物責任法(PL 法)、使用者の責任、品質管理長利 洋
10コンプライアンスと規制行政法令順守、規制行政、規制行政の社会関係長利 洋
11説明責任公衆の知る権利と説明責任、インフォームドコンセントとパターナリズム長利 洋
12内部告発(警笛鳴らし)組織の不正告発、内部告発の基準、公益通報者保護法長利 洋
13技術情報と知的財産の保護知的財産と保護、知的財産権、特許、職務発明の対価長利 洋
14環境保全と倫理環境倫理学、自然の生存権の問題、世代間倫理の問題、地球全体主義長利 洋
15まとめ全体のまとめ長利 洋
No. 1
項目
講義ガイダンス
モラルへのとびら
内容
講義日程、講義内容、受講にあたっての留意事項等の説明
倫理とは何か、モラルと倫理、法と倫理について
担当者
長利 洋
No. 2
項目
技術者と倫理
内容
技術者倫理の歴史、職務上の義務、技術者の倫理教育
担当者
長利 洋
No. 3
項目
組織のなかの個人の役割
内容
倫理の見方、安全文化
担当者
長利 洋
No. 4
項目
組織上の人間関係
内容
個人と法人、組織とコミュニティ、積極的倫理、利益相反
担当者
長利 洋
No. 5
項目
倫理実行の手法
内容
倫理判断の方法、セブン・ステップ・ガイド、決疑論
担当者
長利 洋
No. 6
項目
技術者のアイデンティティ
内容
科学技術とは何か、専門職の倫理、研究者の行動規範
担当者
長利 洋
No. 7
項目
技術者の資格
内容
職業と専門職業、技術士、JABEE、国際間相互承認
担当者
長利 洋
No. 8
項目
事故責任の法の仕組み
内容
注意・過失・欠陥、ヒヤリハット、職務と注意義務
担当者
長利 洋
No. 9
項目
法的責任とモラル責任
内容
不法行為法、製造物責任法(PL 法)、使用者の責任、品質管理
担当者
長利 洋
No. 10
項目
コンプライアンスと規制行政
内容
法令順守、規制行政、規制行政の社会関係
担当者
長利 洋
No. 11
項目
説明責任
内容
公衆の知る権利と説明責任、インフォームドコンセントとパターナリズム
担当者
長利 洋
No. 12
項目
内部告発(警笛鳴らし)
内容
組織の不正告発、内部告発の基準、公益通報者保護法
担当者
長利 洋
No. 13
項目
技術情報と知的財産の保護
内容
知的財産と保護、知的財産権、特許、職務発明の対価
担当者
長利 洋
No. 14
項目
環境保全と倫理
内容
環境倫理学、自然の生存権の問題、世代間倫理の問題、地球全体主義
担当者
長利 洋
No. 15
項目
まとめ
内容
全体のまとめ
担当者
長利 洋

到達目標

環境倫理の理念と歴史的背景、及び具体的取組との関連を理解するとともに、技術者倫理について基本的知識を習得し、技術者として自分の行動がもたらす結果や影響を推測できる。また、悪い影響が予測できるされる場合、どう行動すべきか判断を下せる。

評価方法

試験方法:筆記試験  実施時期:試験期間内
筆記試験(7 割)に加え、レポート(3 割) により総合的に評価する。レポートのテーマ・書式・提出期限は講義内で指示する。

準備学習(予習・復習等)

教員が作成した配布資料の内容に従い、講義ではパワーポイント、板書で解説を行う。
復習:授業後に配付資料を見直し、内容をまとめておくこと。

その他注意事等

技術者倫理は社会人・技術者として必須の要件であり、基本である。また、社会経済のグローバル化に伴って重要性は増している。関心を持って学んでほしい。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書(なし)
参考書技術者の倫理 入門杉本泰治、高城重厚丸善出版
参考書環境倫理学のすすめ加藤尚武著丸善出版
参考書はじめての技術者倫理北原義典講談社
参考書技術者倫理入門小出泰士丸善出版
教科書
署名
著者・編者
発行所
参考書
署名
技術者の倫理 入門
著者・編者
杉本泰治、高城重厚
発行所
丸善出版
参考書
署名
環境倫理学のすすめ
著者・編者
加藤尚武著
発行所
丸善出版
参考書
署名
はじめての技術者倫理
著者・編者
北原義典
発行所
講談社
参考書
署名
技術者倫理入門
著者・編者
小出泰士
発行所
丸善出版