| 英文名 | Special Studies in Toxicology | |
|---|---|---|
| 科目概要 | 獣医学専攻（博士課程）１年次通年、講義、２単位(30時間) 獣医学専攻（博士課程）２年次通年、講義、２単位(30時間) 獣医学専攻（博士課程）３年次前期、講義、１単位(15時間) | |
| 担当者 | (◎は科目責任者，※は実務経験のある教員) ◎中村 和市 | |
| 講義室 | 毒性学研究室 | |
| 備考 | 獣医学専攻（博士課程）主科目 | |
化学物質の毒性について高度な知識を有し、毒性評価やリスクマネジメントにおいて指導的な役割を果たせる職業人、毒性研究の発展に確かな貢献をもたらす研究者、研究者を養成することを目標とする。
| 学年 | 回/1h | 項目 | 内容 | 担当者 |
|---|---|---|---|---|
| １年 | 1回 | 毒性学の基本概念 | 毒性学の概要 | 中村 和市 |
| 2回 | 毒性発現機序１ | 化学物質の曝露から標的部位への移行 | 中村 和市 | |
| 3回 | 毒性発現機序２ | 毒性物質と標的分子との反応 | 中村 和市 | |
| 4回 | 毒性発現機序３ | 細胞機能の障害と修復 | 中村 和市 | |
| 5回 | 毒性発現機序４ | 組織の機能的変化と形態学的変化 | 中村 和市 | |
| 6回 | 毒性発現機序５ | 毒性発現機序研究に関する最新知見 | 中村 和市 | |
| 7回 | 遺伝毒性１ | DNAの損傷と修復 | 中村 和市 | |
| 8回 | 遺伝毒性２ | 突然変異と染色体異常 | 中村 和市 | |
| 9回 | 遺伝毒性３ | 遺伝毒性試験の現状と課題 | 中村 和市 | |
| 10回 | 遺伝毒性４ | 遺伝毒性研究に関する最新知見 | 中村 和市 | |
| 11回 | 発がん性１ | 遺伝毒性発がん機序 | 中村 和市 | |
| 12回 | 発がん性２ | 非遺伝毒性発がん機序 | 中村 和市 | |
| 13回 | 発がん性３ | 発がん物質 | 中村 和市 | |
| 14回 | 発がん性４ | がん原性試験の現状と課題 | 中村 和市 | |
| 15回 | 発がん性５ | 発がん性研究に関する最新知見 | 中村 和市 | |
| 16回 | 生殖発生毒性１ | 生殖毒性 | 中村 和市 | |
| 17回 | 生殖発生毒性２ | 発生（生前・生後）毒性 | 中村 和市 | |
| 18回 | 生殖発生毒性３ | 生殖発生毒性物質 | 中村 和市 | |
| 19回 | 生殖発生毒性４ | 生殖発生毒性試験の現状と課題 | 中村 和市 | |
| 20回 | 生殖発生毒性５ | 生殖発生毒性研究に関する最新知見 | 中村 和市 | |
| 21回 | 肝毒性１ | 肝毒性の発現機序と病態 | 中村 和市 | |
| 22回 | 肝毒性２ | 肝毒性物質 | 中村 和市 | |
| 23回 | 肝毒性３ | 肝毒性バイオマーカー | 中村 和市 | |
| 24回 | 腎毒性１ | 腎毒性の発現機序と病理 | 中村 和市 | |
| 25回 | 腎毒性２ | 腎毒性物質 | 中村 和市 | |
| 26回 | 腎毒性３ | 腎毒性バイオマーカー | 中村 和市 | |
| 27回 | 心毒性１ | 心室再分極遅延（QT間隔延長）とその評価法 | 中村 和市 | |
| 28回 | 心毒性２ | QT間隔延長と Torsades de Pointes (TdP) | 中村 和市 | |
| 29回 | 心毒性３ | 催不整脈作用予測の新たな展開 | 中村 和市 | |
| 30回 | 実験動物モデル | 遺伝子改変生物、ゼブラフィッシュ、マイクロミニピッグ | 中村 和市 | |
| ２年 | 1回 | 動態・代謝１ | 代謝酵素 | 中村 和市 |
| 2回 | 動態・代謝２ | トランスポーター | 中村 和市 | |
| 3回 | 動態・代謝３ | 薬物相互作用 | 中村 和市 | |
| 4回 | 動態・代謝４ | 薬物代謝研究に関する新たな試み | 中村 和市 | |
| 5回 | 神経毒性 | 神経毒性の発現機序と病態 | 中村 和市 | |
| 6回 | 呼吸器毒性 | 呼吸器毒性の発現機序と病態、関連ガイドライン | 中村 和市 | |
| 7回 | 免疫毒性 | 免疫毒性の発現機序と病態、関連ガイドライン | 中村 和市 | |
| 8回 | 血液毒性 | 血液毒性の発現機序と病態 | 中村 和市 | |
| 9回 | 内分泌毒性 | 内分泌毒性の発現機序と病態 | 中村 和市 | |
| 10回 | 消化器毒性 | 消化器毒性の発現機序と病態 | 中村 和市 | |
| 11回 | 光毒性 | 光毒性の発現機序と病態、関連ガイドライン | 中村 和市 | |
| 12回 | 運動器・感覚器毒性 | 運動器・感覚器毒性の発現機序と病態 | 中村 和市 | |
| 13回 | 環境毒性１ | 物理化学的性状 | 中村 和市 | |
| 14回 | 環境毒性２ | 環境動態 | 中村 和市 | |
| 15回 | 環境毒性３ | 生態毒性 | 中村 和市 | |
| 16回 | 環境毒性４ | 環境毒性評価法に関する国際的動向 | 中村 和市 | |
| 17回 | リスク評価と管理１ | ハザードの同定とリスクアセスメント | 中村 和市 | |
| 18回 | リスク評価と管理２ | レギュラトリーサイエンスの定義と応用 | 中村 和市 | |
| 19回 | リスク評価と管理３ | リスクコミュニケーション | 中村 和市 | |
| 20回 | リスク評価と管理４ | 毒性試験法ガイドライン | 中村 和市 | |
| 21回 | リスク評価と管理５ | ICHの役割と成果 | 中村 和市 | |
| 22回 | 統計学１ | 毒性試験における統計解析の考え方 | 中村 和市 | |
| 23回 | 統計学２ | 計量データの解析 | 中村 和市 | |
| 24回 | 統計学３ | 計数データの解析 | 中村 和市 | |
| 25回 | 統計学４ | 毒性試験に固有な統計解析法 | 中村 和市 | |
| 26回 | 統計学５ | 毒性試験における統計解析の演習（*8） | 中村 和市 | |
| 27回 | 毒性オミクス | トキシコゲノミクスとプロテオミクス | 中村 和市 | |
| 28回 | トランスクリプトーム | 網羅的解析研究の現状 | 中村 和市 | |
| 29回 | バイオインフォマティクス | オミクス解析技術との関連性 | 中村 和市 | |
| 30回 | システム毒性学 | システムバイオロジーの理論と課題 | 中村 和市 | |
| ３年 | 1回 | 有害事象１ | 低分子医薬品 | 中村 和市 |
| 2回 | 有害事象２ | 化粧品 | 中村 和市 | |
| 3回 | 有害事象３ | 食品、食品添加物、食品汚染物質。飼料添加物 | 中村 和市 | |
| 4回 | 有害事象４ | 農薬 | 中村 和市 | |
| 5回 | 有害事象５ | 工業化学物質 | 中村 和市 | |
| 6回 | 有害事象６ | 環境汚染物質 | 中村 和市 | |
| 7回 | 有害事象７ | 天然化学物質 | 中村 和市 | |
| 8回 | 有害事象８ | 放射線、紫外線 | 中村 和市 | |
| 9回 | 臨床中毒学１ | 中毒物質と症状 | 中村 和市 | |
| 10回 | 臨床中毒学２ | 中毒の診断と治療 | 中村 和市 | |
| 11回 | 特殊な安全性評価１ | バイオ医薬品の品質と安全性評価 | 中村 和市 | |
| 12回 | 特殊な安全性評価２ | 予防用・治療用ワクチン、アジュバントの安全性評価 | 中村 和市 | |
| 13回 | 特殊な安全性評価３ | 核酸医薬の安全性評価 | 中村 和市 | |
| 14回 | 毒性学トピック１ | 毒性学に関する最新の話題 | 中村 和市 | |
| 15回 | 毒性学トピック２ | 毒性評価法に関する最新の話題 | 中村 和市 |
1．毒性学について、その基礎を踏まえつつ最新の研究内容を説明することができる。
2．化学物質の毒性評価・規制・情報の共有等に関して国内外の最新動向を説明し、化学物質の管理について自分の見解を述べることができる。
カテゴリーごとに講義の理解度を口頭試問・討議（50％）およびレポート（50％）によって評価する。
＜予習＞教科書を熟読し、各カテゴリーの最新知見に関する論文検索を行っておくこと。
＜復習＞各カテゴリー終了時に総括レポートを作成するとともに収集論文等の内容を発表する練習をすること。
| 種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
|---|---|---|---|
| 教科書 | 新版トキシコロジー | 日本トキシコロジー学会教育委員会編 | |
| 教科書 | Casarett and Doull's Toxicology | Curtis D. Klaassen, | Mc Grow Hill Medical, NY. |
| 教科書 | Encyclopedia of Toxicology | Philip Wexler et al. | Academic Press, NY. |
| 参考書 | (なし) |