英文名 | Animal Microbiology | |
---|---|---|
科目概要 | 動物資源科学科2年後期 [木曜日2時限(週1コマ)]、3群科目、選択、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎向井 孝夫、 山本 裕司 | |
講義室 | 111講義室 |
本講義では、動物資源科学領域において、なぜ微生物学を学ぶ必要性があるのかを理解したうえで、微生物の分類、構造、代謝、遺伝など微生物学の基礎を学ぶとともに、個体における常在微生物の役割、人間と動物の関係において微生物学観点から生じてきた問題点と背景などを理解し、考察することを目標とする。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
---|---|---|---|
1 | 概説 | 動物資源科学科で微生物学を学ぶ意義と微生物学の歴史 | 山本 裕司 |
2 | 微生物の種類と分類 | 真核生物および原核生物に属する微生物の分類、ウイルス | 山本 裕司 |
3 | 細菌の構造 | 細胞の構造、細胞表層、細胞壁の構造 | 山本 裕司 |
4 | 細菌の培養と増殖 | 細菌の培養法、定量、検出、増殖に影響を及ぼす要因 | 山本 裕司 |
5 | 細菌のエネルギー代謝1 | 代謝の基礎的な概念と発酵代謝 | 山本 裕司 |
6 | 細菌のエネルギー代謝2 | 酸素の利用と呼吸代謝 | 山本 裕司 |
7 | 細菌のエネルギー代謝3 | エネルギー代謝の多様性 | 山本 裕司 |
8 | 細菌の遺伝学1 | 細菌のゲノムとDNAの複製 | 山本 裕司 |
9 | 細菌の遺伝学2 | 細菌における転写と遺伝子の発現調節機構 | 山本 裕司 |
10 | 細菌の遺伝学3 | プラスミド、バクテリオファージ、トランスポゾン | 山本 裕司 |
11 | 感染1 | ウイルスによる感染 | 向井 孝夫 |
12 | 感染2 | 細菌による感染 | 向井 孝夫 |
13 | 動物やヒトと共生する微生物1 | ルーメン微生物の種類と役割 | 向井 孝夫 |
14 | 動物やヒトと共生する微生物2 | 腸内細菌の種類と役割1 | 向井 孝夫 |
15 | 動物やヒトと共生する微生物3 | 腸内細菌の種類と役割2 | 向井 孝夫 |
①動物資源科学科で微生物学を学ぶ必要性を説明できる。②微生物学の基礎知識、すなわち微生物の種類と分類、細菌の構造、細菌のエネルギー代謝、細菌の遺伝学、ウイルスに関する基礎知識を理解する。③人間と動物の間で生じてくる微生物の脅威に関することや微生物から受ける恩恵について述べることができる。
達成目標事項についての小テストを実施する。小テストの提出と出欠確認により出欠状況を把握する。成績評価は、小テストと定期試験の結果から総合的に判断する。
【予習】教科書および配布される資料の各回の授業内容に関連する箇所を読んでくること。
【復習】配布プリントや教科書を講義後見直し、不明な点があったら、まず自ら調べ、なお、不明な場合は、積極的に質問すること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | ベーシックマスター 微生物学 | 堀越弘毅監修 | オーム社 |
参考書 | 微生物学 | 青木健次 | 化学同人 |
参考書 | Brock 微生物学 | 室伏 きみ子、関 啓子 (訳) | オーム社 |
参考書 | 微生物生態学入門 | 日本微生物生態学会編 | 日科技連出版社 |
参考書 | ブラック 微生物学第2版 | JG.Black(著) 林英生/監訳 | 丸善 |