英文名 | Biomolecular Function | |
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科目概要 | 動物資源科学科3年後期 [金曜日2時限(週1コマ)]、3群科目、選択、講義、1単位(15時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎向井 孝夫 | |
講義室 | 113講義室 |
生体は多様な分子から構成された集合体であり、機能の面から核酸やタンパク質の重要性は誰もが認めるところである。高等生物では生体分子として存在するタンパク質の多くは糖鎖で修飾されている。糖鎖はその構造の多様性ゆえに多くの化学情報量持つことが示唆されている。本科目では第三の分子生物学として注目される糖鎖の構造と機能に関する知識を身につける。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 概説 | 糖鎖を学ぶ意義、糖鎖生物学が発展してきた歴史 | 向井 孝夫 |
2 | 糖類の分類、化学構造 | 糖の種類、単糖、オリゴ糖、多糖および複合糖質の化学構造 | 向井 孝夫 |
3 | 糖類の利用性 | 糖類の医薬品、食品素材としての糖鎖の重要性 | 向井 孝夫 |
4 | 糖鎖 | 血液型物質としての糖鎖 | 向井 孝夫 |
5 | 複合糖質糖鎖の生合成機構(1) | N型糖鎖の生合成機構 | 向井 孝夫 |
6 | 複合糖質糖鎖の生合成機構(2) | O型糖鎖の生合成機構、ムチンの存在と意義 | 向井 孝夫 |
7 | 感染と糖鎖 | 感染における糖鎖の役割を論じるための微生物レクチン | 向井 孝夫 |
8 | 生体防御と糖鎖 | セレクチンと生体防御 | 向井 孝夫 |
①動物資源科学科で糖鎖を学ぶ意義について述べることができる。②血液型物質としての糖鎖を例に挙げ、その生合成機構について説明できる。③細胞分化や生体防御の観点から糖鎖の役割を説明できる。④レクチンについて説明できる。
達成目標事項についての小テストを実施する。小テストの提出と出欠確認により出欠状況を把握する。成績評価は、小テストと定期試験(あるいはレポート)の結果から総合的に判断する。
【予習】生物有機化学で用いる教科書の糖類の項目および事前配布プリントを読んでおくこと。
【復習】毎回、講義の終わりにまとめの問題を出題するので、それを用いて復習する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (なし) | ||
参考書 | 糖鎖の科学入門 | 岩瀬仁男ら | 培風館 |
参考書 | 糖と脂質の生物学 | 井上圭三ら | 日本生化学会 |
参考書 | 糖鎖学概論 | 池北・入村・辻・堀戸・吉野 | 丸善 |