英文名 | Biological Statistics | |
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科目概要 | 獣医学科2年後期 [木曜日1時限(週1コマ)]、2群科目、必修、講義、1単位(15時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎高岸 聖彦 | |
講義室 | B31講義室 |
農学・生命科学分野において、研究結果の解析を正しく行うために必要な統計学の基礎について学ぶ。そして、実験や調査によって得られたデータから客観的な結論を引き出すためには、どの統計的手法を用いるべきかを判断できる能力を修得する。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 統計学とは | 統計学的なものの考え方、生物統計学の外観 | 高岸 聖彦 |
2 | データの分類と確率分布 | データの種類とその性質、数学的な確率分布 | 高岸 聖彦 |
3 | 検定と推定の考え方 | 標本抽出と母集団推定、検定における過誤など | 高岸 聖彦 |
4 | 基本統計量 | 平均値、標準偏差、標準誤差、変動係数など | 高岸 聖彦 |
5 | データ記述の方法 | 散布図、ヒストグラム、相関と回帰 | 高岸 聖彦 |
6 | 統計的推測 | 点推定、区間推定 | 高岸 聖彦 |
7 | 計数値の取扱い | 計数値の意味、適合度検定、カイ二乗検定 | 高岸 聖彦 |
8 | 変数変換と棄却検定 | 変数変換とは、角変換、棄却検定 | 高岸 聖彦 |
9 | 2群の差の検定 | 平均値の差の検定、t検定、等分散検定 | 高岸 聖彦 |
10 | 一元配置分散分析法 | 多群の平均値の差の検定 | 高岸 聖彦 |
11 | 多重比較(1) | 検定における多重性の問題と多重比較の意義、多重比較法の基礎 | 高岸 聖彦 |
12 | 多重比較(2) | 様々な多重比較法と適用例 | 高岸 聖彦 |
13 | 統計処理方法の選択と補間 | 実験データに対する検定方法の選択、補間法 | 高岸 聖彦 |
14 | ノンパラメトリック法 | U検定、符号付順位検定、順位相関係数など | 高岸 聖彦 |
15 | 臨床データの取扱い | 臨床データの特性、まとめ | 高岸 聖彦 |
1.生命科学におけるデータの特質と統計処理の必要性を理解できる。
2.データに変動を生ずる要因を分類し、適切な検定方法を選択できる。
3.教科書等に記載の数式を見て、実際に計算を行い、有意差検定をすることができる。
4.臨床データに適用する統計処理方法についての基礎を理解できる。
定期試験において、統計手法の正しい選択と正確な計算ができているかどうかを筆記試験により評価する。(100%)
予習:授業前に教科書の解説文を読んでおくこと。
復習:練習問題を解いて、数式の読み方や計算方法の確認をしておくこと。また、授業支援ページなどを利用して、理解を深めておくことが望ましい。
本講義および定期試験では、関数電卓を用いて基礎的な統計計算をしてもらうので、電卓の使い方を練習しておくこと。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 生物統計学 | 高岸聖彦 | 実費頒布 |
参考書 | 統計の基礎-保健学・医学・生物学における統計学入門 | 緒方裕光 | 日本医学図書館協会 |
参考書 | 生物統計学 | 向井文雄 | 化学同人 |
参考書 | 医学・薬学・生命科学を学ぶ人のための統計学入門(増補版) | 杉本典夫 | プレアデス出版 |