英文名 | Theriogenology Practice | |
---|---|---|
科目概要 | 獣医学科4年前期 [月曜日4・5・6時限(週3コマ)]、3群科目、必修、実習、1単位(45時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎菊池 元宏 (※)、 三浦 弘 (※)、 坂口 実 (※)、 担当者全員 | |
講義室 | B11講義室、B13実習室、大動物実習棟 |
繁殖技術と繁殖関係の疾病の診断・治療に関する基本的な手技を習得させる。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 |
---|---|---|---|---|
1 | 実習講義【実習諸注意、性周期】 | 実習を行う上で必要な注意事項の伝達と、繁殖に関する基礎知識と用語を学ぶ。 | 担当者全員 | ④⑤⑥ |
2 | 雌性生殖器の解剖 | 主に産業動物(牛・馬・豚)の摘出生殖器を使用して、その形状・形態と構造を学ぶ。 | 担当者全員 | ④⑤⑥ |
3 | 牛の直腸検査基礎実習 | 模型と摘出生殖器を使用して、直腸検査に必要な触診でものの大きさを測定したり形状を把握する訓練を実施する。 | 担当者全員 | ④⑤⑥ |
4 | 牛の子宮頚・子宮体・子宮角の触診1 | 生体(牛)を用いて直腸検査手順を学ぶと共に、骨盤臓器存在位置の指標となる子宮頚と子宮体および子宮角の触診を行う。 | 担当者全員 | ④⑤⑥ |
5 | 牛の子宮頚・子宮体・子宮角の触診2 | 生体(牛)を用いて直腸検査手順を学ぶと共に、骨盤臓器存在位置の指標となる子宮頚と子宮体および子宮角の触診を行う。 | 担当者全員 | ④⑤⑥ |
6 | 雌生殖器の検査法 | 生体を用いて外陰部検査、腟検査、子宮頚管粘液検査、腟垢検査の実施方法および判定方法を学ぶ。 | 担当者全員 | ④⑤⑥ |
7 | 牛の卵巣の触診1 | 生体(牛)を用いて直腸検査手順を学ぶと共に、卵巣の触診を行う。 | 担当者全員 | ④⑤⑥ |
8 | 牛の卵巣の触診2 | 生体(牛)を用いて直腸検査手順を学ぶと共に、卵巣の触診を行う。 | 担当者全員 | ④⑤⑥ |
9 | 性周期の判定1 | ホルモン処置により性周期を調節した牛を用いて、直腸検査による卵巣(黄体)および子宮の触診を行い、前週の発情期の所見と合わせて性周期の理解を深める。 | 担当者全員 | ④⑤⑥ |
10 | 性周期の判定2 | ホルモン処置により発情を誘起した牛を用いて、発情行動の観察、直腸検査による卵巣(卵胞)および子宮の触診を行う。 | 担当者全員 | ④⑤⑥ |
11 | 雌生殖器の超音波断層画像検査 | 生体(牛)を用いて超音波断層画像を用いた生殖器の検査法をデモンストレーションした後、希望学生には実際に検査を実施させる。 | 担当者全員 | ④⑤⑥ |
12 | 妊娠診断1 | 家畜の妊娠に伴う内分泌および生殖器の変化を講義し、それらを利用した妊娠診断法について講義する。 | 担当者全員 | ④⑤⑥ |
13 | 妊娠診断2 | 妊娠した牛、豚、犬を用いて、各種妊娠診断法のデモンストレーションを行う。希望学生に対しては流産の危険の少ない方法について実習させる。 | 担当者全員 | ④⑤⑥ |
14 | 雄生殖器の検査 | 牛、馬、豚、犬などの雄性生殖器の摘出標本を観察すると共に、牛、山羊および犬の生体について外部生殖器の触診を行う。また、牛に関しては内部生殖器および外部生殖器の超音波断層画像検査のデモンストレーションも実施して、生殖器の内部構造の理解を深める。 | 担当者全員 | ④⑤⑥ |
15 | まとめ | 前期定期試験およびその解説 | 担当者全員 | ④⑤⑥ |
性周期を理解し、直腸検査をはじめとする各種検査による性周期の判定が的確にできる。また、正常な生殖器の形態や構造を理解し、異常あるいは疾病を伴った状態を判断できる。
実習への参加姿勢・提出物の内容および定期試験成績を総合的に判断して評価する。
教科書「獣医臨床繁殖学実習マニュアル」を各自購入して、各回の授業・実習内容に関連する箇所を読み基本的知識を得ておくこと。
成牛を用いた実習が多いので、実習着にはツナギやオーバーオールが望ましい。
また、履き物は長靴を着用すること。なお、室内で行う実習では白衣を着用し、内履きをはくこと。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 獣医繁殖学マニュアル 第2版 | 獣医繁殖学教育協議会編 | 文永堂出版 |
参考書 | 獣医臨床繁殖学実習マニュアル | 大沼秀男ほか | 学窓社 |