英文名 | Veterinary Pharmacology Laboratory Ⅰ | |
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科目概要 | 獣医学科3年前期 [水曜日4・5・6時限(週3コマ)]、3群科目、必修、実習、1単位(45時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎岡田 宗善、 山脇 英之 | |
講義室 | B21講義室、A41生理薬理実習室 |
獣医薬理学Iの内容を補完し、理解を深める目的から、代表的な薬物について実習を行い、生体および生体組織における薬物の作用および作用機序を実際の実験結果から理解する。また、実験結果を論理的に解説できるようになる。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 |
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1 | 薬理学総論1 | (1)薬物投与などに関わる基本操作:注射の方法や薬物の調整法(投与量や薬物濃度の計算法)を習得する。 | 岡田 宗善 山脇 英之 | 4/11④⑤⑥ |
2 | 薬理学総論2 | (2)マウスの一般症状の観察:マウスの一般行動をIrwinの多元観察法を用いて観察し、中枢作用薬の影響を検討する。 | 岡田 宗善 山脇 英之 | 4/18④⑤⑥ |
3 | 薬理学総論3ー1 | (3)受容体作動薬、拮抗薬の作用と効力比較:濃度反応曲線の書き方とpD2値やpA2値の求め方を学ぶ。 | 岡田 宗善 山脇 英之 | 4/25④⑤⑥ |
4 | 薬理学総論3ー2 | (3)受容体作動薬、拮抗薬の作用と効力比較:モルモット摘出回腸を用いたマグヌス法の実験から、コリン作動薬と拮抗薬の影響を観察する。 | 岡田 宗善 山脇 英之 | 5/9④⑤⑥ |
5 | 薬理学総論4 | (4)薬物の協力と拮抗:マウスに麻酔薬と鎮静薬を併用することで、麻酔作用の延長(薬物の協力作用)があることを観察する。コリン作動薬をマウスに投与してその作用を観察し、ムスカリン拮抗薬がその作用を抑制すること(薬物の拮抗作用)を確認する。 | 岡田 宗善 山脇 英之 | 5/16④⑤⑥ |
6 | 末梢神経系に作用する薬物1 | (5)局所麻酔薬:ラットの角膜反射を指標に、局所麻酔薬の効果とその持続時間を観察する。 | 岡田 宗善 山脇 英之 | 5/23④⑤⑥ |
7 | 末梢神経系に作用する薬物2 | (6)骨格筋に作用する薬物(in vivo):カエルを用いたClaude Bernardの実験から、d-ツボクラリンの作用点を推定する実験を行う。 | 岡田 宗善 山脇 英之 | 5/30④⑤⑥ |
8 | 末梢神経系に作用する薬物3-1 | (7)骨格筋に作用する薬物(in vitro):カエル腹直筋を用い、アセチルコリンの効果を観察する。また拮抗薬(d-ツボクラリン)や協力薬(フィゾスチグミン)などの影響もあわせて観察する。 | 岡田 宗善 山脇 英之 | 6/6④⑤⑥ |
9 | 末梢神経系に作用する薬物3-2 | (7)第8回の実習結果をもとに濃度反応曲線を書き、拮抗薬と協力薬の効果を確認する。 | 岡田 宗善 山脇 英之 | 6/13④⑤⑥ |
10 | 薬理学総論5-1 | (8)薬物の血中濃度の測定:サルファ薬をウサギに投与し経時的に採血をする。その血液サンプル中のサルファ薬濃度を比色法で測定する。 | 岡田 宗善 山脇 英之 | 6/20④⑤⑥ |
11 | 薬理学総論5-2 | (8)第10回の実習結果をもとに薬物動態のパラメーターを算出する。 | 岡田 宗善 山脇 英之 | 6/27④⑤⑥ |
12 | 中枢神経系に作用する薬物1 | (9)中枢抑制薬:マウスを用いて全身麻酔薬(吸入麻酔薬)の効果を観察し、そのときのガス分圧を計算する。マウスにおける鎮痛薬の効果を観察する。 | 岡田 宗善 山脇 英之 | 7/4④⑤⑥ |
13 | 中枢神経系に作用する薬物2 | (10)中枢興奮薬:中枢興奮薬の作用を映像教材により観察し、その作用点を推定して中枢興奮薬の作用機序を考察する。 | 岡田 宗善 山脇 英之 | 7/11④⑤⑥ |
14 | 総括と試験I | 獣医薬理学実習Ⅰの総括と試験を行う。 | 岡田 宗善 山脇 英之 | 7/18④⑤⑥ |
15 | 総括と試験II | 獣医薬理学実習Ⅰの総括と試験を行う。 | 岡田 宗善 山脇 英之 | 7/25④⑤⑥ |
1.既知の薬物と薬理作用をin vivoあるいはin vitroの方法で具現できる。
2.ひとつの薬物の薬理作用を証明するには、どのような実験方法を選択すればよいか理解できる。
3.得られた実験結果を論理的に解説できる。
レポートと定期試験の総合評価とし、60点以上を合格とする。なお、レポートの提出遅れや未提出は減点する。
(予習)予め配布する獣医薬理学実習プリントにある実験方法を良く読んでから実習に参加する。また、使用する薬物の薬理作用を、獣医薬理学の教科書等で確認しておく。
(復習)レポートの作成を通して実習内容の理解を深める。必ず実際の結果をもとにして考察を行うこと。
この実習では多くの動物を使用します。獣医師を目指す学生として動物福祉に叶う取扱をしてください。実習はグループで行いますが、皆さん1人1人が積極的に実習に参加し、協力して実習を進めていってください。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 主に配布資料(初回に配布)を用いる。 | ||
参考書 | 獣医薬理学 | 池田正浩、伊藤茂男、尾﨑博、下田実、竹内正吉 | 近代出版 |
参考書 | 薬理学・毒性学実験 第3版 | 比較薬理学・毒性学会 | 文永堂出版 |