Web Syllabus(講義概要)
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獣医生化学実習
英文名Veterinary Biochemistry Laboratory
科目概要獣医学科2年前期 [水曜日4・5・6時限(週3コマ)]、3群科目、必修、実習、1単位(45時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎吉川  泰永折野 宏一
講義室B31講義室、A33実習室

授業の目的

生化学とは生命現象を理解し、化学の言葉で説明する学問である。全ての生物に共通する生体分子であるタンパク質、糖質、脂質、核酸並びに生体触媒としての酵素を取り扱い、実験を通してそれらの構造と性質を理解する。さらに生命維持の根幹であるエネルギー代謝を中心に各生体分子の挙動を分子レベルで表現し、実験できることを目標とする。

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1オリエンテーション生化学的用語、試薬調製(pH)、機器の取り扱いの説明吉川  泰永
2~5タンパク質および酵素に関する実習
(1)タンパク質定量
(2)酵素活性測定法
1.紫外吸収法(UV法)を用いた牛血液タンパク質定量     
2.酵素反応速度論                         
3.アルカリホスファターゼの活性測定(反応時間と生成物量との関係)
4.ラクテートデヒドロゲナーゼ活性測定
  (Lineweaver-Burkプロットを用いたミカエリス定数(Km)および最大反応速度測定)
吉川  泰永
折野 宏一
6~10エネルギー代謝および核酸の分析と組換えDNA技術に関する実習
(1)クロマトグラフィーの原理
(2)タンパク質の分析
(3)高エネルギー化合物
(4)核酸の分析
1.グルタチオンとグルタチオン-S-トランスフェラーゼによるアフィニティークロマトグラフィー
2.ピルビン酸キナーゼによるATPの生成
3.NMP(AMP, GMP, CMP, UMP)のクロマトグラフィー
4.ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)
吉川  泰永
折野 宏一
11~13糖質、脂質に関する実習
(1)解糖系およびペントースリン
  酸回路
(2)ケトン体代謝
1.牛血漿グルコース定量
2.牛血漿β—ヒドロキシ酪酸定量
吉川  泰永
折野 宏一
14・15試験ならびに総括全ての実習のおさらいと試験吉川  泰永
折野 宏一
1
項目
オリエンテーション
内容
生化学的用語、試薬調製(pH)、機器の取り扱いの説明
担当者
吉川  泰永
2~5
項目
タンパク質および酵素に関する実習
(1)タンパク質定量
(2)酵素活性測定法
内容
1.紫外吸収法(UV法)を用いた牛血液タンパク質定量     
2.酵素反応速度論                         
3.アルカリホスファターゼの活性測定(反応時間と生成物量との関係)
4.ラクテートデヒドロゲナーゼ活性測定
  (Lineweaver-Burkプロットを用いたミカエリス定数(Km)および最大反応速度測定)
担当者
吉川  泰永
折野 宏一
6~10
項目
エネルギー代謝および核酸の分析と組換えDNA技術に関する実習
(1)クロマトグラフィーの原理
(2)タンパク質の分析
(3)高エネルギー化合物
(4)核酸の分析
内容
1.グルタチオンとグルタチオン-S-トランスフェラーゼによるアフィニティークロマトグラフィー
2.ピルビン酸キナーゼによるATPの生成
3.NMP(AMP, GMP, CMP, UMP)のクロマトグラフィー
4.ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)
担当者
吉川  泰永
折野 宏一
11~13
項目
糖質、脂質に関する実習
(1)解糖系およびペントースリン
  酸回路
(2)ケトン体代謝
内容
1.牛血漿グルコース定量
2.牛血漿β—ヒドロキシ酪酸定量
担当者
吉川  泰永
折野 宏一
14・15
項目
試験ならびに総括
内容
全ての実習のおさらいと試験
担当者
吉川  泰永
折野 宏一

到達目標

各種実験の原理について生化学的な専門用語を用いて説明できるようになり、基礎的な実験手技を修得する。さらに、その後のレポート作成を通して、実験結果の取りまとめ方および考察の仕方を修得する。最終的には、生体内で起こる反応について、生化学的な専門用語を用いて説明できる能力を修得する。また、実習の全てを班ごとに行うので、グループワークを通じた円滑なコミュニケーションスキルも修得して欲しい。

評価方法

試験において60%以上、正答した者に対して、総合評価を行う。総合評価は、試験の点数を70%、レポートの点数を30%とする。

準備学習(予習・復習等)

『生化学実験書』(獣医生化学教室編)を各自購入し、実習前に内容・目的・方法を理解しておくことが必要である。また、実習によっては各種参考書が役立つので、活用して欲しい。もし教科書等で理解できない場合は、メールおよび研究室訪問等で積極的に質問をして欲しい。

その他注意事等

実習内容および操作を理解しながら実験を遂行するためには予習が必要とされる。
生体試料を用いる実験が多いので実際に体で起こる反応を分子レベルで想像出来るようにして欲しい。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書生化学実習書
北里大学獣医生化学教室編
参考書獣医生化学実験
チクサン出版
参考書獣医生化学朝倉書店
参考書ストライヤー生化学(第7版)東京化学同人
参考書コーンスタンプ生化学(第5版)東京化学同人
参考書キャンベル・ファーレル生化学(第6版)廣川書店
参考書分子細胞生物学(第6版)東京化学同人
参考書レーニンジャー新生化学(第5版、上・下)廣川書店
参考書細胞の分子生物学(第5版)ニュートンプレス
教科書
署名
生化学実習書
著者・編者
北里大学獣医生化学教室編
発行所
参考書
署名
獣医生化学実験
著者・編者
発行所
チクサン出版
参考書
署名
獣医生化学
著者・編者
発行所
朝倉書店
参考書
署名
ストライヤー生化学(第7版)
著者・編者
発行所
東京化学同人
参考書
署名
コーンスタンプ生化学(第5版)
著者・編者
発行所
東京化学同人
参考書
署名
キャンベル・ファーレル生化学(第6版)
著者・編者
発行所
廣川書店
参考書
署名
分子細胞生物学(第6版)
著者・編者
発行所
東京化学同人
参考書
署名
レーニンジャー新生化学(第5版、上・下)
著者・編者
発行所
廣川書店
参考書
署名
細胞の分子生物学(第5版)
著者・編者
発行所
ニュートンプレス