英文名 | Introduction of Veterinary Public Health | |
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科目概要 | 獣医学科4年前期 [金曜日1時限(週1コマ)]、3群科目、必修、講義、1単位(15時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎上野 俊治 | |
講義室 | B11講義室 |
国民の健康を肉体的、精神的並びに社会的に良好に保全することを目的とし、その達成に必要な自然科学的並びに社会科学的原理を考究する学問が公衆衛生学である。公衆衛生の実践活動には様々な職種の人々が関与しているが、獣医師が貢献する分野も極めて広い。獣医公衆衛生学は公衆衛生学の中で獣医師が活躍する分野を解説するもので、この科目を通して人間の健康保持・増進に果たす獣医学の役割が理解できる。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 公衆衛生の考え方と概要(1) | 公衆衛生の目的と活動、疾病の発生と予防活動の考え方 | 上野 俊治 |
2 | 公衆衛生の考え方と概要(2) | 公衆衛生と関連動物衛生分野等との連携 | 上野 俊治 |
3 | 獣医公衆衛生学の役割と課題(1) | 食品衛生、人獣共通感染症 | 上野 俊治 |
4 | 獣医公衆衛生学の役割と課題(2) | 環境衛生、動物愛護・福祉 | 上野 俊治 |
5 | 国民衛生の動向(1) | 人口統計 | 上野 俊治 |
6 | 国民衛生の動向(2) | 疾病統計 | 上野 俊治 |
7 | 国民衛生の動向(3) | 生活環境衛生統計と環境保健統計 | 上野 俊治 |
8 | 人と動物の共生と公衆衛生(1) | 人と動物との共生の歴史 | 上野 俊治 |
9 | 人と動物の共生と公衆衛生(2) | 動物の飼育に伴って公衆衛生学上問題となる事項と行政対応 | 上野 俊治 |
10 | 人と動物の共生と公衆衛生(3) | 人と動物の共生を目指した公衆衛生行政の取組み | 上野 俊治 |
11 | 感染症とその対策(1) | 感染と発症 | 上野 俊治 |
12 | 感染症とその対策(2) | 滅菌と消毒 | 上野 俊治 |
13 | 公衆衛生行政Ⅰ | 公衆衛生行政における獣医師の役割、公衆衛生行政組織 | 上野 俊治 |
14 | 公衆衛生行政Ⅱ | 公衆衛生の法体系、関係法規 | 上野 俊治 |
15 | まとめの講義と学力の確認 | 全講義内容の重要点の確認と学力の確認 | 上野 俊治 |
公衆衛生の基本的な考え方・学理・アプローチの方法についての理解を深めることを第一義とし、さらに変動している公衆衛生の実態やニーズを把握し、公衆衛生行政における獣医師の役割が理解できる。
定期テスト(記述式および選択式)の結果により評価する。なお、欠席は減点する。
教科書を予めよく読んでおくこと。また、日頃から厚生労働省のホームページや新聞等に公表される公衆衛生に関する最新情報に目を向けるように心がけること。講義受講後は日常的に接する公衆衛生関連情報をより深く考察してみること。
日頃から、個体以下の生物レベルでの講義に慣れ親しんできた学生諸君には、群集、社会、生態系レベルの事象は取り付きにくい内容かもしれないが、公衆衛生活動における獣医学・獣医師の役割についての理解を深めていただきたい。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 獣医公衆衛生学Ⅰ | 獣医公衆衛生学教育研修協議会編 | 文永堂出版¥4,800 |
参考書 | (なし) |