英文名 | Veterinary Infectious Diseases Ⅰ | |
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科目概要 | 獣医学科3年前期 [金曜日3時限(週1コマ)]、3群科目、必修、講義、1単位(15時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎宝達 勉 | |
講義室 | B21講義室 |
1.感染症の発生を支配する病原体、宿主、および宿主を取りまく環境因子の成り立ちを理解し、感染症の制圧をどのようにすべきかの基礎を学ぶ。
2.牛・めん羊・山羊のウイルス感染症について宿主への感染とそれに伴う生体反応を理解し、その感染症の疫学、発病機序、診断方法、予防、治療方法の基礎的な知識を習得する。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 |
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1 | 感染症の成立 | 宿主と病原体の関係、感染症成立の要因、自然界での病原体存続 | 宝達 勉 | 4/6③ |
2 | 局所感染と全身感染 | 病原体の体内伝播、局所・全身感染症、持続感染の成立、他 | 宝達 勉 | 4/13③ |
3 | 感染と発病機序 | 侵入門戸、体内伝播、発病機序、他 | 宝達 勉 | 4/20③ |
4 | 感染症に対する生体防御 | 感染と免疫、液性免疫、細胞性免疫、母子免疫、他 | 宝達 勉 | 4/27③ |
5 | 感染症の実験室内診断 | 検査材料の取扱い、検査法の概要、他 | 宝達 勉 | 5/11③ |
6 | 感染症の予防と治療 | ワクチンの投与方法、化学療法、副反応、他 | 宝達 勉 | 5/18③ |
7 | 牛のウイルス病 | 口蹄疫、牛疫、他 | 宝達 勉 | 5/25③ |
8 | 牛のウイルス病 | 牛流行熱、イバラキ病、牛伝染性鼻気管炎、他 | 宝達 勉 | 6/1③ |
9 | 牛のウイルス病 | 牛ウイルス性下痢・粘膜病、牛白血病、他 | 宝達 勉 | 6/8③ |
10 | 牛のウイルス病 | ウイルス性異常産(アカバネ、アイノ、チュウザン病)、他 | 宝達 勉 | 6/15③ |
11 | 牛のウイルス病 | ロタ、悪性カタル、パラインフル、コロナ、他 | 宝達 勉 | 6/22③ |
12 | めん羊・山羊のウイルス病 | 山羊関節炎・脳脊髄炎、マエディ・ビスナ、リフトバレー、他 | 宝達 勉 | 6/29③ |
13 | めん羊・山羊のウイルス病 | 伝染性膿疱性皮膚炎、小反獣疫、羊痘、他 | 宝達 勉 | 7/6③ |
14 | プリオン病 | 牛海綿状脳症、スクレピー、他 | 宝達 勉 | 7/13③ |
15 | 総括と試験 | 感染症学総論および牛・めん羊・山羊のウイルス感染症の内容を総括すると共に理解度の確認試験を実施する。 | 宝達 勉 | 7/20③ |
1. 感染症と伝染病の成り立ちを理解し、それらの防圧はどのようにすべきであるかを理解し説明できる。
2. 牛・めん羊・山羊のウイルス感染症の種類とその発病機序、診断方法および予防・治療方法などを習得し説明できる。
定期試験を中心とするが、受講態度なども考慮して総合的に評価する。
予習:教科書『動物の感染症』の各回の授業内容に関する箇所を学習しておくこと。
復習:配布資料と教科書を比較し、復習しておくこと。不明な箇所は、オフィスアワー等を利用して、積極的に質問すること。
わが国の獣医学は伝染病を核として発展・進歩してきたと言われるほどに重要な科目であり十分な理解が必要です。この科目は、微生物学、免疫学、病理学、疫学、などの基礎科目と4年生から開始される内科学などの臨床系科目を包含する広い領域にまたがる応用学科目である。そのため、まず上記の基礎系科目の理解が十分でないと授業を理解することが困難となります。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 動物の感染症 (第3版) | 明石博臣 他 | 近代出版 |
参考書 | 獣医感染症カラーアトラス(第2版) | 見上 彪監修 | 文永堂出版 |