英文名 | Exercise in Applied Mathematics | |
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科目概要 | 生物環境科学科3年前期 [月曜日2時限(週1コマ)]、3群科目、選択、演習、1単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎田中 勝千 | |
講義室 | 841講義室 | |
JABEE認定プログラム履修の手引き(表3・14)との関連 | D |
実験や卒業研究のデータを取りまとめる際に応用数学の力を借りることになる。とくに最小二乗法はデータ整理時の回帰分析に利用されている。また、測定誤差と精度との関係を理解しておくことも無駄な労力を使わないためにもおさえておきたい項目である。さらに、実験式の誘導は散布図から観測値の傾向や関わる係数の意味について測定者に有益な情報を与えてくれる。これらに共通する基礎的な知識と技術は微分法と積分法である。本演習ではどのように微分と積分を利用しているのかを示し、実際に応用できる素養を養う。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 |
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1 | 計算の基礎 | 関数と方程式を中心とした数学の基礎事項の確認 | 田中 勝千 | 4/9② |
2 | カーブの研究と実際問題への応用 | 導関数と関数の増減との関係の理解(極値と実際問題との関係) | 田中 勝千 | 4/16② |
3 | 最小二乗法 | 最小二乗法の理解と規準方程式の利用 | 田中 勝千 | 4/23② |
4 | 回帰分析・相関分析 | 回帰分析と相関分析、整次多項式による回帰、変数変換による線形化 | 田中 勝千 | 5/7② |
5 | 微分と積分の基礎1 | 距離と速度との関係(積分と面積の関係) | 田中 勝千 | 5/21② |
6 | 微分と積分の基礎2 | 回転体の体積の求め方と線分の長さの求め方 | 田中 勝千 | 6/4② |
7 | 中間試験・解説 | 前週までの演習内容の理解の確認 | 田中 勝千 | 6/11② |
8 | マクローリン展開 | 関数の級数展開、マクローリン展開とその応用 | 田中 勝千 | 6/18② |
9 | 近似式近似値 | ニュートン法による近似値の求め方 | 田中 勝千 | 6/25② |
10 | 微分の物理への応用1 | 誤差の見積り、測定誤差と精度 | 田中 勝千 | 7/2② |
11 | 微分の物理への応用2 | 偏微分、間接測定値の精度 | 田中 勝千 | 7/9② |
12 | 指数関数の応用1 | マルサスの人口モデル、ニュートン冷却 | 田中 勝千 | 7/16② |
13 | 指数関数の応用2 | 放射性物質の分解、湿潤体の乾燥 | 田中 勝千 | 7/23② |
14 | 微分と積分の応用 | 図心と断面一次モーメント、断面二次モーメント、数値積分 | 田中 勝千 | |
15 | 演習のまとめ | 演習内容の確認とまとめ | 田中 勝千 | |
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1.関数の極値について理解し、実際の問題に応用できる。
2.最小二乗法について理解し、プログラムや表計算ソフトウエアを使わないで簡単な最小二乗法の計算ができる。
3.面積・体積・線分の長さの計算ができる。
4.ニュートン法によって近似値を求めることができる。
5.測定誤差と精度との関係を理解し、測定時の精度を推定できる。
6.指数関数exp(x)の性質を利用した実験式を誘導できる。
中間試験(45)と期末試験(45点)およびレポート(10点)の合計で評価する。また、欠席は-5点、遅刻は-2点として評価点に換算する。再試験は学習時の記録を参考に一度認めることがある。
毎回の演習開始時に次回の演習内容(資料)を配布するので、授業ノートを用意し予習すること。
各項目の課題について復習し、定着を図ること。
中間・期末試験前に授業ノートの内容について担当教員の点検・指導を受けること。
関数機能付き電子卓上計算機を持参すること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 必要に応じて資料を配付する。 | ||
参考書 | 技術者のための微分積分学 | J.ペリー 森北出版 | 図書館蔵 |
参考書 | 理工系のためのやさしい数学 | 吉福康郎・手嶋忠之 | 現代数学社 |
参考書 | 微分と積分の基礎1、2、3 | 金田数正 | 内田老鶴圃 |
参考書 | 道具としての物理数学 | 一石 賢 | 日本実業出版社 |
参考書 | 「なぜ?どうして?」をとことん考える高校数学 | 南 みや子 | ベレ出版 |