Web Syllabus(講義概要)
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生徒指導論
英文名Student Counseling and Guidance
科目概要生物環境科学科2年後期 [火曜日1時限(週1コマ)]、教職課程科目、必修、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎荒尾 貞一
講義室111講義室

教員免許取得のための必修科目

科目教職に関する科目(生徒指導、教育相談及び進路指導などに関する科目)
各科目に含めることが必要な事項
  • 生徒指導の理論及び方法

授業の目的

 中・高校生期は急激な肉体的変化と保護者からの精神的自立の達成から経済的自立への準備活動を行う時期である。学童期からの精神心的・肉体的発達ら関する理解なくして生徒指導は成立しない。また、青年期は歴史的に成立したものであるから、この事情について十分な理解が必要である。
 そこで、青年期の肉体的変化に留意しながら、自立という観点から学童期から青年期までの発達を概観する。さらに、青年期の発生を歴史的にとらえ、現代青年の発達課題を明らかにする。その上に立って、不登校・登校拒否、いじめ、非行、校内暴力などの問題を取り上げ、様々な教育実践を紹介し、これに学びながら、これらの諸問題に対処する基本的な考え方を講義する。
1.学童期から青年期に至る発達の特徴
2.青年期の歴史的発生と青年期の発達課題
3.青年期の諸問題、不登校、いじめ、非行、校内暴力

授業内容(シラバス)

項目内容担当者日時
1青年期の歴史的発生と青年期の発達的特徴(1)1)青年期を準備するもの
 ①「9歳の壁」と小学生期の認知発達の転換期
 ②小学生期の友人関係の変化とギャングエイジ
 ③発達加速現象
◎教科書p.22-50を読了しておくこと
荒尾 貞一
9/21①
2青年期の歴史的発生と青年期の発達的特徴(2)2)青年期に関する従来の見解とその影響
3)マーガレット・ミードのサモアの思春期研究その意義
◎マーガレット・ミードの業績について心理学事典などで調べておくこと
荒尾 貞一
9/25①
3青年期の歴史的発生と青年期の発達的特徴(3)4)思春期の若者の社会的処遇の歴史的変遷と青年期の歴史的発生1
 ①原始共産制社会
 ②奴隷制社会
 ③封建制社会(1)
◎「通過儀礼」について心理学事典や民俗学事典などで調べておくこと。
荒尾 貞一
10/2①
4青年期の歴史的発生と青年期の発達的特徴(4)4)思春期の若者の社会的処遇の歴史的変遷と青年期の歴史的発生2
 ③封建制社会
 ④資本主義社会
◎世界各国の中等教育開始年齢を教育学事典などで調べておくこと。
荒尾 貞一
10/16①
5青年期の歴史的発生と青年期の発達的特徴(5)5)青年期の始期
6)青年期の終期
荒尾 貞一
10/23①
6青年期の歴史的発生と青年期の発達的特徴(6)7)青年期の意義・意味と発達課題
8)青年期の発達的特徴
◎「アイデンティティー」という概念について心理学事典で調べておくこと。
荒尾 貞一
10/30①
7生徒指導の内容と理念1)生徒指導の内容と理念
2)生徒指導の歴史
◎教科書p.202-207を読了のこと
荒尾 貞一
11/13①
8非行1)非行とは何か
2)貧困型非行と遊び型非行()
◎教科書p.229-232読了。「非行」「遊び型非行」という言葉について心理学事典や教育学事典で調べておくこと
荒尾 貞一
11/20①
9校内暴力1)学校に存在する3つの暴力とその取り扱い
2)「校内暴力」とは何か
3)学校の荒れと「校内暴力」への対処
4)近年の校内暴力の特徴
◎教科書p.232-234読了。「『割れ窓』理論(Broken Window Theory)」について心理学事典などで調べておくこと
◎次回講義への準備として、テレビアニメの「ドラえもん」に登場するジャイアンのいじめと現代のいじめの違いを考察したレポートを課す。
荒尾 貞一
11/27①
10いじめ1)古典的いじめと現代のいじめの違い
2)現代の「いじめ」の特徴-「学校臭いいじめ」
3)いじめを生み出す社会的背景
4)いじめへの対処
◎教科書p.234-236を読了しておくこと。
荒尾 貞一
12/4①
11不登校・登校拒否(1)1)2種類の不登校
2)登校拒否とは何か
3)登校拒否の児童・生徒の特徴
4)不登校・登校拒否への対処
◎教科書p.228-229を読了しておくこと
荒尾 貞一
12/11①
12不登校・登校拒否(2)
問題行動への対処(1)
5)不登校・登校拒否を生み出す社会的背景
・問題行動への対処(1)
1)問題行動の心理
◎教科書p.228-229を読了しておくこと
荒尾 貞一
12/18①
13問題行動への対処(2)2)問題行動の指導
3)地域・専門機関との連携
荒尾 貞一
1/8①
14青年期の問題行動の社会的背景(1)青年期の問題行動の社会的背景
1960年代の高度経済成長と社会と教育の変容
荒尾 貞一
1/15①
15青年期の問題行動の社会的背景(2)青年期の問題行動の社会的背景
1980~1990年代の雇用政策の変更と社会・教育・青年
荒尾 貞一
1/29①
No. 1
項目
青年期の歴史的発生と青年期の発達的特徴(1)
内容
1)青年期を準備するもの
 ①「9歳の壁」と小学生期の認知発達の転換期
 ②小学生期の友人関係の変化とギャングエイジ
 ③発達加速現象
◎教科書p.22-50を読了しておくこと
担当者
荒尾 貞一
日時
9/21①
No. 2
項目
青年期の歴史的発生と青年期の発達的特徴(2)
内容
2)青年期に関する従来の見解とその影響
3)マーガレット・ミードのサモアの思春期研究その意義
◎マーガレット・ミードの業績について心理学事典などで調べておくこと
担当者
荒尾 貞一
日時
9/25①
No. 3
項目
青年期の歴史的発生と青年期の発達的特徴(3)
内容
4)思春期の若者の社会的処遇の歴史的変遷と青年期の歴史的発生1
 ①原始共産制社会
 ②奴隷制社会
 ③封建制社会(1)
◎「通過儀礼」について心理学事典や民俗学事典などで調べておくこと。
担当者
荒尾 貞一
日時
10/2①
No. 4
項目
青年期の歴史的発生と青年期の発達的特徴(4)
内容
4)思春期の若者の社会的処遇の歴史的変遷と青年期の歴史的発生2
 ③封建制社会
 ④資本主義社会
◎世界各国の中等教育開始年齢を教育学事典などで調べておくこと。
担当者
荒尾 貞一
日時
10/16①
No. 5
項目
青年期の歴史的発生と青年期の発達的特徴(5)
内容
5)青年期の始期
6)青年期の終期
担当者
荒尾 貞一
日時
10/23①
No. 6
項目
青年期の歴史的発生と青年期の発達的特徴(6)
内容
7)青年期の意義・意味と発達課題
8)青年期の発達的特徴
◎「アイデンティティー」という概念について心理学事典で調べておくこと。
担当者
荒尾 貞一
日時
10/30①
No. 7
項目
生徒指導の内容と理念
内容
1)生徒指導の内容と理念
2)生徒指導の歴史
◎教科書p.202-207を読了のこと
担当者
荒尾 貞一
日時
11/13①
No. 8
項目
非行
内容
1)非行とは何か
2)貧困型非行と遊び型非行()
◎教科書p.229-232読了。「非行」「遊び型非行」という言葉について心理学事典や教育学事典で調べておくこと
担当者
荒尾 貞一
日時
11/20①
No. 9
項目
校内暴力
内容
1)学校に存在する3つの暴力とその取り扱い
2)「校内暴力」とは何か
3)学校の荒れと「校内暴力」への対処
4)近年の校内暴力の特徴
◎教科書p.232-234読了。「『割れ窓』理論(Broken Window Theory)」について心理学事典などで調べておくこと
◎次回講義への準備として、テレビアニメの「ドラえもん」に登場するジャイアンのいじめと現代のいじめの違いを考察したレポートを課す。
担当者
荒尾 貞一
日時
11/27①
No. 10
項目
いじめ
内容
1)古典的いじめと現代のいじめの違い
2)現代の「いじめ」の特徴-「学校臭いいじめ」
3)いじめを生み出す社会的背景
4)いじめへの対処
◎教科書p.234-236を読了しておくこと。
担当者
荒尾 貞一
日時
12/4①
No. 11
項目
不登校・登校拒否(1)
内容
1)2種類の不登校
2)登校拒否とは何か
3)登校拒否の児童・生徒の特徴
4)不登校・登校拒否への対処
◎教科書p.228-229を読了しておくこと
担当者
荒尾 貞一
日時
12/11①
No. 12
項目
不登校・登校拒否(2)
問題行動への対処(1)
内容
5)不登校・登校拒否を生み出す社会的背景
・問題行動への対処(1)
1)問題行動の心理
◎教科書p.228-229を読了しておくこと
担当者
荒尾 貞一
日時
12/18①
No. 13
項目
問題行動への対処(2)
内容
2)問題行動の指導
3)地域・専門機関との連携
担当者
荒尾 貞一
日時
1/8①
No. 14
項目
青年期の問題行動の社会的背景(1)
内容
青年期の問題行動の社会的背景
1960年代の高度経済成長と社会と教育の変容
担当者
荒尾 貞一
日時
1/15①
No. 15
項目
青年期の問題行動の社会的背景(2)
内容
青年期の問題行動の社会的背景
1980~1990年代の雇用政策の変更と社会・教育・青年
担当者
荒尾 貞一
日時
1/29①

到達目標

1.学童期後期から青年期までの発達的特徴と発達課題を理解し、説明できること
2.生徒指導の術語や概念について理解し、説明できること
3.上記の理解に基づいて、現実の教育問題を批判・検討できること
4.教育実習などで生徒に接するときに、カウンセリングマインドを持って接すること

評価方法

レポートや宿題の提出状況、指名や挙手による発表内容等の受講状況と学期末試験の成績を総合して評価する。受講状況の評点30%、学期末試験の成績70%の比率で成績評価に用いる。

準備学習(予習・復習等)

各回講義事項末尾に記した読了課題や調査・レポート課題は、講義に出席するための予習や復習課題となっているので、それらを確実に実行すること。調査・レポート課題については、講義でも知らせる。

その他注意事等

 教育問題ばかりではなく、広く社会問題にまで関心を広げるように努力されたい。
 生徒指導論で扱う問題は諸君自身の問題でもあり、諸君の来し方・行く末とも関わっている。自らを知り、生き方を考える上でも重要なので積極的に講義に参加されたい。
 いかなる知識を持つことを要求し、試験にどのような設問を出題するかについて事前に出題予定問題集を配布する。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書中学・高校教師になるための教育心理学 第3版心理科学研究会編有斐閣
教科書生徒指導提要文部科学省文部科学省
参考書教育小六法 市川須美子 等編学陽書房
参考書心理用語の基礎知識東洋 編有斐閣
参考書新・心理学の基礎知識中島義明・箱田裕司・繁桝算男 編有斐閣
教科書
署名
中学・高校教師になるための教育心理学 第3版
著者・編者
心理科学研究会編
発行所
有斐閣
教科書
署名
生徒指導提要
著者・編者
文部科学省
発行所
文部科学省
参考書
署名
教育小六法
著者・編者
市川須美子 等編
発行所
学陽書房
参考書
署名
心理用語の基礎知識
著者・編者
東洋 編
発行所
有斐閣
参考書
署名
新・心理学の基礎知識
著者・編者
中島義明・箱田裕司・繁桝算男 編
発行所
有斐閣