教育相談・進路指導論
英文名Educational Counseling and Career Guidance
科目概要生物環境科学科3年前期 [火曜日1時限(週1コマ)]、教職課程科目、必修、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎荒尾 貞一
講義室113講義室

教員免許取得のための必修科目

科目教職に関する科目(生徒指導、教育相談及び進路指導などに関する科目)
各科目に含めることが必要な事項
  • 教育相談(カウンセリングに関する基礎的な知識を含む)の理論及び方法
  • 進路指導の理論及び方法

授業の目的

 中・高校生期は、保護者からの精神的自立を達成して、経済的自立への準備活動を行う時期である。経済的自立を果たすためには職業に就くことが必須である。その職業は、生徒自らの興味・関心・能力・適正を考慮して選択されねばならない。教師を目指す者は生徒の進路を援助するための理論と方法を講義する。
 また、精神的な自立を達成したり、進路を選択したりする過程で生徒は様々な困難や問題に直面する。このとき、教師は良き相談相手になるであろうし、そうあらねばならない。そこで、教育相談の目的と内容についての知識や教師として留意すべき事柄について講義する。
さらに、青年期は精神病や神経症の好発期である。これらの基本的な知識、教師としてとるべき基本的な対処法を講義する。
1.教育相談の定義と目的、相談機関の利用
2.生徒理解の方法としての共感的理解、カウンセリングマインドの育成
3.精神病と神経症
4.進路指導の目的と意義、現代日本における青年の進路選択の問題

授業内容(シラバス)

項目内容担当者日時
1教育相談(1)1)教育相談の定義と目的
2)教育相談の内容
教科書1、p.204~206を読了のこと
荒尾 貞一
4/10①
2教育相談(2)3)学校における教育相談と教師の留意点
4)教育相談機関
教科書1、p.204~206を読了のこと
荒尾 貞一
4/17①
3生徒理解の原理と方法(1)1)「生徒を理解する」とは何か
2)客観的理解とその方法
◎教科書1、p.214~227の関連部分を読了のこと
荒尾 貞一
4/24①
4生徒理解の原理と方法(2)3)共感的理解とその方法
4)カウンセリングマインド
◎教科書1、p.214~227の関連部分を読了のこと
荒尾 貞一
5/8①
5生徒理解の原理と方法(3)5)教育実践とカウンセリングマインド
◎教科書1、p.214~227の関連部分を読了のこと
荒尾 貞一
5/15①
6青年期の精神衛生(1)1)神経症と精神病
2)神経症の分類
◎精神病と神経症の違いについて事典などで調べておくこと
荒尾 貞一
5/22①
7青年期の精神衛生(2)3)精神病の分類
4)自殺
◎精神病の分類と自殺について辞典などで調べておくこと
荒尾 貞一
5/29①
8青年期の精神衛生(3)5)精神衛生問題に対処する教師の留意点
6)精神衛生と関係機関の連携
荒尾 貞一
6/5①
9進路指導(1)1)進路指導の意義と目標
◎教科書1、p.82-83、188-192、236-240を読了のこと
荒尾 貞一
6/12①
10進路指導(2)2)人生選択としての進路指導
3)進路指導の諸理論(1)
◎教科書2、第Ⅱ部第4章読了のこと
荒尾 貞一
6/19①
11進路指導(3)3)進路指導の諸理論(2)
4)受験体制と進路指導・進路選択のゆがみ
◎教科書2、第Ⅱ部第4章読了のこと
荒尾 貞一
6/26①
12進路指導(4)5)現代青年の雇用状況と雇用政策の変化
 ①現代青年の雇用状況
 ②1980年代以降の雇用政策の変化
 ③現代青年の雇用状況を克服する道
◎教科書2、第Ⅰ部第1章を読了のこと
荒尾 貞一
7/3①
13進路指導(5)6)職場における労働問題
7)仕事と生活-働くことと生きること(職業観と労働観)
◎教科書2、第Ⅰ部第2章、第Ⅲ部第6章読了のこと
荒尾 貞一
7/10①
14進路指導(6)8)青年期から成人期にかけて働くことを通じて形成される力
9)進路選択のための知識と能力
◎教科書2、第Ⅱ部第3章、第Ⅳ部第8章読了のこと
荒尾 貞一
7/17①
15進路指導(7)10)女性の職業問題 ― ジェンダーと進路指導 ―
11)進路情報の提供とこれからの進路指導
◎教科書2、第Ⅲ部第7章読了のこと
荒尾 貞一
7/24①

到達目標

1.教育相談の目的と内容について基本的な知識を習得する。
2.教育相談における教師の留意点について理解する。
3.教育相談機関の種類と利用方法についての知識を習得する。
4.進路指導の理路宇土方法についての知識を習得する。
5.現代の進路選択の持つ諸問題を理解する。
6.精神衛生上の諸問題と知識を習得する。
7.一人で問題を抱え込まず、同僚や関係諸機関との連携を目指す態度を身につける。

評価方法

レポートや宿題の提出状況、指名や挙手による発表内容等の受講状況と学期末試験の成績を総合して評価する。受講状況の評点30%、学期末試験の成績70%の比率で成績評価に用いる。

準備学習(予習・復習等)

各回講義事項末尾に記した読了課題や調査・レポート課題は、講義に出席するための予習や復習課題となっているので、それらを確実に実行すること。調査・レポート課題については、講義でも知らせる。

その他注意事等

取り扱う内容はかなり広範囲にわたる。教育問題ばかりではなく、広く社会問題にまで関心を広げるように努力されたい。 また、生徒指導論Ⅱで扱う問題は、生徒指導論Ⅰと同様に、諸君自身の問題でもあり、諸君の来し方・行く末とも関わっている。自らを知り、生き方を考える上でも重要なので積極的に講義に参加されたい。
いかなる知識を持つことを要求し、試験にどのような設問を置くかについて、事前に出題予定問題を配付する。
政府出版物は、コピーしたり、ダウンロードして印刷したりするよりも、購入した方が圧倒的に安いので、必ず購入すること。ただし、ダウンロード版は事項検索に便利である。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書1.中学・高校教師になるための教育心理学 第3版、心理科学研究会編有斐閣
教科書2.働くことの心理学-若者の自分さがしといらだち都筑 学 編ミネルヴァ書房
教科書3.生徒指導提要文部科学省文部科学省
参考書教育小六法市川須美子 等編学陽書房
参考書心理用語の基礎知識東洋 編有斐閣
参考書新・心理学の基礎知識中島義明・箱田裕司・繁桝算男 編有斐閣